1月最終週の日曜日のお昼すぎ、

いきなりオイラの携帯が震えました。

通知をみると見知らぬ番号。

何気に取ってみると、

「こちら北里病院の受付ですが、へたはじめ(仮)さんの息子さんでよろしかったですか?」

「!?。はい…」

「はじめ(仮)さんが緊急搬送されまして。今からこちらにお越しいただけませんですか?」

「!?。はい…」

「それでは、本棟にある救命救急センターの受付までお願いします」

「!?。はい…。何があったのですか?」

「済みません。受付には分からないんです」

「!?。そうですか。ではこれから向かいます」


正月いつものように楽しく

一緒にヘベレケてた親父が救急車で運ばれた?

何があったんだ?


つーことで、

ギャバンと同じくらい速く(0.05秒)着替えて家を出て、

ダッシュで最寄駅へ。

電車の乗り継ぎも全てダッシュで乗り換え、

滑り込みでロマンスカーのチケットを買って、

「オヤジ頑張れ!オヤジ頑張れ!」

と祈りながら、相模大野に到着したのが1時間ちょい。

おおっ、速い!


タクシーに乗り込み、運転手さんに

「済みません。北里の救命救急センターまで」

と伝えると、運転手さんも察してくれたのか、

ガンガン飛ばし、信号の無い裏道を駆使してくれて、

あっという間に病院へ到着しました。


受付に着いて、気持ちを抑えつつ、

「あのー、へたはじめの家族ですが…」

と伝えると、

「あ、お待ちしてました。早速ですが…」

と、おもむろに書類を目の前に並べながら、

「入院手続きなどの書類に、保護者様のお名前を記名して下さい」

まずそこからなのかよー(T_T)

「…はい…。ちなみにオヤジ、どんなカンジなんですかね…」

「済みません。受け付けでは分からないのですよ…」

「…ですよね…」

とにかく早く書き切ってやろうと、グッチャグチャの字で、

名前や住所や電話番号を20~30回ほど書いたところで、

「これで最後です」

手早く書き込みとうとう全ての書類作成が済みました。

やっとのことで女性の看護師さんと御対面。


「こちらにどうぞ」

受付から救命救急センター内へ移動開始。

看護師さんの手には大きな透明ビニールがあり、

その中にはオヤジが来てた服や靴がギッチリ詰まってました。

「(大丈夫かオヤジ?)あ、それ持ちますよ」

「あ、ありがとうございます。それで、お聞きになりましたか?」

「いや、まだ聞いてないです」

いや、だからまだだってば!(T_T)

早く、早く聞かせて。ガンなの?心臓発作なの?


「モチが…」

なんじゃそりゃあぁーーーーーー!(T_T)

(後半に続く)