入試は、これまで積み重ねてきた努力の成果を試す大切な舞台です。とくに埼玉県で受験をする中学生にとっては、埼玉県教育委員会が実施する公立高校入試は人生の大きな節目の一つになります。しかし、入試は「特別な人だけが勝てる戦い」ではありません。正しい心構えと準備をすれば、誰でも本番で実力を出し切ることができます。
今回は、入試直前期に大切な「心構え」と「具体的準備」について、学習塾の視点からお伝えします。
1.入試は「勝負」ではなく「確認の場」
まず大切なのは考え方です。
入試は、他人と戦う場ではありません。
自分が積み上げてきた力を確認する場です。
「落ちたらどうしよう」「ミスしたら終わりだ」と考えるほど、緊張は強くなります。緊張そのものは悪いものではありません。適度な緊張は集中力を高めてくれます。ただし、「不安」が強くなると実力は発揮できません。
入試直前は次の言葉を意識してください。
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新しい問題に手を出さない
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できないことより、できることを見る
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100点を目指さない、合格点を取りにいく
満点は必要ありません。合格点を取ればいいのです。
そのためには、「できる問題を確実に取る」という意識が何より重要です。
2.直前期にやるべき学習のポイント
① 過去問は“復習教材”
入試直前になると、過去問を何年分も解こうと焦る生徒がいます。しかし重要なのは「量」ではなく「質」です。
過去問は、本番形式に慣れるためと、弱点を確認するためのものです。
解いた後に、
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なぜ間違えたのか
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知識不足か、時間不足か
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ケアレスミスか
を必ず分析してください。
同じミスをしないことが最大の得点アップです。
② 基礎の総点検
直前期に難問対策ばかりやるのは危険です。
入試の大半は基礎・標準問題です。
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英語:基本文法、長文の設問パターン
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数学:計算問題、関数・図形の典型問題
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国語:漢字、記述の型
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理科・社会:頻出単元の一問一答
「絶対に落としてはいけない問題」を完璧にすることが最優先です。
③ 時間配分の最終確認
本番で差がつくのは時間配分です。
・最初の5分で全体を確認
・難問に固執しない
・見直し時間を必ず5分確保
この流れをシミュレーションしておきましょう。
練習でできないことは本番でもできません。
3.入試前日の過ごし方
前日は新しい問題に挑戦しないこと。
おすすめは、
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間違えた問題の見直し
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暗記の最終確認
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早めの就寝
夜更かしは絶対に避けましょう。
睡眠不足は集中力を大きく下げます。
また、持ち物の準備も前日に済ませてください。
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受験票
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筆記用具(予備含む)
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時計
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防寒具
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軽食
当日の不安を減らす最大の方法は「準備を終わらせること」です。
4.入試当日の心構え
① 周りを見ない
会場に行くと、
「なんか賢そう…」
「参考書をギリギリまで見ている…」
と気になります。しかし、周りの受験生も同じように不安です。
入試は“自分との戦い”です。
周りを見る時間があるなら、深呼吸をしましょう。
② 1教科ごとにリセット
もし1教科目がうまくいかなくても、引きずらないこと。
入試は合計点です。
1教科失敗しても、他で挽回できます。
試験が終わったら、
「もう終わった。次に集中。」
と切り替える練習をしておきましょう。
③ 難しい問題はみんな難しい
自分だけできないわけではありません。
難しいと感じた問題は、他の受験生も難しいと感じています。
焦らず、取れる問題を確実に。
これが合格者の共通点です。
5.メンタルを整える具体的な方法
・深呼吸法
4秒吸って、4秒止めて、8秒吐く。
これを3回繰り返すだけで心拍数は落ち着きます。
・成功イメージ
本番で落ち着いて問題を解いている自分を想像してください。
脳はイメージと現実を区別しにくいと言われています。
事前に成功体験を頭の中で作っておくことは大きな武器になります。
・「やれることはやった」と言える状態にする
不安の正体は「準備不足」です。
逆に言えば、やれることをやれば不安は小さくなります。
今日の勉強をやり切ったと胸を張れる毎日を積み重ねましょう。
6.保護者の方へ
入試直前は、子ども以上に保護者が不安になります。
しかし、
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結果より努力を認める
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過度にプレッシャーをかけない
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生活リズムを整えるサポートをする
この3つが何より大切です。
家庭が安心できる場所であることが、子どもの最大の支えになります。
7.最後に ― 入試はゴールではない
入試は人生の通過点です。
しかし、ここまで努力してきた自分は本物です。
合格する生徒の共通点は、
「最後まであきらめないこと」
直前期に伸びる生徒は本当に多いです。
1日で変わることもあります。
だからこそ、最後の1日まで、1時間まで、自分を信じてください。
入試は才能ではなく、準備と継続で決まります。
今できることを一つずつ積み重ねましょう。
本番で落ち着いて、自分の力を出し切れることを心から願っています。
努力してきたあなたなら、きっと大丈夫です。








