ある研究チームは、マウスを対象に間欠的な報酬を与える実験を行いました。

 

実験では、マウスがレバーを押して報酬を得ることができるようになっており、報酬は定期的に与えられる(固定間隔)グループと不定期に与えられる(不規則)グループの2種類が用意されました。

 

 

その結果、不規則な間隔で報酬を与えられたマウスは、固定間隔で報酬を与えられたマウスよりも、より多くの時間レバーを押すことが判明しました。

 

 

また、不規則な間隔で報酬を与えられたマウスは、報酬を得られない期間があってもレバーを押し続け、自己管理をも怠る傾向があったのです。。。

 

 

この結果から、マウスにおいて、間欠強化の法則が働くことが示されました。

 

 

人間の行動にも同様の法則が働きます。

 

 

例えば、カジノでスロットマシンをプレイしている場合、報酬が偶発的に与えられることで、プレイヤーはアディクト(中毒者)になっていくのです。

 

 

これが人間関係にも生じます。

 

 

ナルシシストとの不健康な関係やDVの状況から

なかなか抜け出せないのはこの構造から来ています。

 

 

加害者は、被害者に対して報酬や罰を与えることで、被害者はこの関係の中毒になっていくのです。

 

 

現にナルシシストとの人間関係ストーリは、通常、おとぎ話のようにロマンチックだったり、劇的なスタートを切る傾向にあります。

 

その後アップダウンがあります。

 

 

相手に冷たくされたり、優しくされたりと飴と鞭で対応されることで、この関係のアディクト(中毒者)になってしまうのです。

 

 

「あんなに素敵なことも言ってくれたし、してくれた」と考え、その後も愛情や承認を求める傾向が続き、DVや自虐的な状況が続いても、この関係から抜け出せなくなってしまうのです。

 

 

何度も何度も何度も何度も同じパターンに陥り、「また同じ事してる~~~自分ってなんてダメなんだ~~~」と責めないことが先ず第一ステップです。

 

 

そして、自己価値を高め、自分自身を愛することにフォーカスしてくことで、

より健全な人間関係を築くことができるようになります。