HEROES PROJECT -10ページ目
<< 前のページへ最新 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10

アイディアスケッチとモデリング

 本当はコスチュームを自作して、ぜひライブアクションで撮影をして作ってみたかったのですが、まずコスチュームを作る技術がないことと、うちは残念な事に体育大学ではないので、あのアクションができる身体能力を持った人間がいません。とにかくヒーローは3DCGでできるだけがんばってみる事にしました。

名前:ASURA
コンセプト:ASURAは情報ネットワークと現実世界を行き来する能力を持ち、名前の由来の通り、戦闘のために生きる存在。宿命的なライバルにIndraがいる。
デザインコンセプト:情報機器の基盤をモチーフにヒーローカラーの赤を基調にしました。(来年公開されるトロン2.0にあやかってみました。)
$HEROES PROJECT-asura_p2

デザイン画ができたので、今回のASURAのモデリングとアニメーション作成にはOBのSaturian君に協力をお願いしました。制作ツールは3dsMAXです。
$HEROES PROJECT-model

モデリングと色彩計画
$HEROES PROJECT-asura_w

仮面ライダーがスゴいことになっていた。

 「仮面ライダーがスゴイことになっている。」と、2年ほど前に友人の映像デザイナーが言っていたのを思い出したのは、今年のゼミの自由研究をどうしようと思っていた時だった。そこでいくつかの平成ライダーシリーズを見てみて本当におどろいた!。たしかにすごい!。毎週毎週ヘンシン!や○○キック!などのスーツアクターのスピーディーなアクションがすべてVFX(視覚効果映像)によって制作されているのだ。
 仮面ライダーは1971年にスタートし、いくたびかの変遷を経て今日なおスーパーヒーローの座に君臨するビッグコンテンツである。
 今年平成ライダー初代クウガから10年目にあたり、その名もズバリのディケイドが放映されたが、それ以前に、仮面ライダーには空白のディケイドがある。その空白の10年(1989年から2000年まで、)は、まさに映像コンテンツ業界がドラスティックに変わった時期であった。
 1990年代初めに、ジュラシックパークなどの映画によって、CGやデジタル合成技術のポテンシャルの高さに度肝を抜かれたハリウッドでは、急速にデジタル化への移行が進んでいく。その間仮面ライダーはテレビ放送がされておらず、2000年に平成ライダーシリーズとして再びテレビに戻ってきた時には、新技術をふんだんに取り入れた映像表現を用い、ストーリー的にも新しい時代のヒーロー像をうちだした新生仮面ライダーとして登場したのだった。
 私は大学で映像デザインの研究室を担任し、モーショングラフィクス、視覚効果映像などを研究しているので、これまでにVFXが使われている映画などについて調べている方だとは思うのだが、仮面ライダーとは思い至らなかった。
 とにかく、仮面ライダーシリーズをすべて見てみることにした。そして同時に「そう言えば、もう一人のスーパーヒーロー、特撮ものの代名詞とも言えるウルトラマンはいったいどうなっているのだろう?」ということで仮面ライダーが休止していた1990年代と、円谷プロがTYOの傘下に入る直前のウルトラマンシリーズも見てみることにした。膨大な量なので小型ポータブルDVDプレイヤーを持ち歩いて見まくった。
 3月に見始めて7月に見終わって、テレビから派生し玩具なども含めて、まるで毎年やってくるビッグウェイブのようなパワーに圧倒され、また、この他に類を見ない独特の映像コンテンツに非常に興味を持ったのだ。
 よくこの手のシリーズのVFXについて、ハリウッド映画のVFXと比べたらひどいものだというような意見をコラム等で目にするが、私はこれが毎週のTVシリーズという枠で、アクションドラマとしてのVFXであるというところに注目したい。
 そこには独特のケレンやカッコよさの形があり、例えるなら演劇の舞台での、あえて見えている黒子のような、でもそれがやや濃いめの味付けの痛快さと萌えどころになって、大いにそのアクションシーンを盛り上げている。それが仮面ライダーのVFXなのだと思う。

 平成ライダーシリーズの10年は、そのまま、VFXの進歩と、また映像デザインとしてのデザイナーたちの創意工夫の10年と言えるのではないだろうか。

 そこで、今年のゼミの自由研究のテーマが決まった。
「ヒーローズプロジェクト」オリジナルのヒーローを制作し、平成仮面ライダーシリーズの視覚効果表現を参考にしながら、様々な変身シーンやアクションシーンを自分たちで作ってみようというものだ。

 私たちにあるのは少しの機材とソフト、あとは1フレームづつマスクきるぞ!という根性だけで、ゼミでできる事はたかがしれているかもしれないと思うが、あえて高い壁に挑戦することで映像制作に関わっている方々に敬意を表したいと思う。
<< 前のページへ最新 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10