豊功神社近くの海は竜宮の世界につながっているいわれていて、龍神社が祀られています。次のような伝説もあります。
 
平家とともに、三種の神器の一つ、「宝剣」もまた海底に失われた。八咫(やた)の鏡は御座船に残されてあり、神璽(しんじ、勾玉のこと)は箱に入っていたため、海面に浮いていたのを源氏の武将がすくい上げたが、ただ宝剣だけはついに発見できなかった。
義経が幼帝御入水のあたりに二人の海士をもぐらせ調べさせたところ、海底の竜官城に棲む大蛇が宝剣をとぐろで巻いて離そうとせず、「もともとこの剣は竜官城の宝物であったが、竜宮の王子が宝剣を持って陸に上がり、出雲の八岐の大蛇となって棲みついていたのを、須佐之男命に退治され宝剣が奪われてしまった。どうにかして剣を取り戻そうと、今度は安徳帝に姿をかえ、ついにこのたびの源平合戦にことよせて宝剣を取り返したものであるから、もう二度と渡すことはできない」といったとか。こうして宝剣の探索は打ち切られ、今に海底に沈んでいるという。
 
豊功神社にある石碑
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宝剣はともかく、竜神さまが来年はたくさんの福を運んできてくれたらいいですね。
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(2011.12.12 撮影)