吉敷郡秋穂町は、俗に「秋穂の八十八ケ所」といわれる真言宗の霊場で名高い。この霊場は、江戸時代の末期、かつて大内氏の菩提寺であったといわれる遍明院の性海法印によって開かれたという。法印は幾度か四国の八十八ケ所を巡拝したが、こうした法境を秋穂の地にも設けたいものとの悲願をたて、各霊場の砂と御符を持ち帰り、これを秋穂の全郷に頒け、そこに大師の御影を奉安した。それは今から百九十年もの昔、天明年間のことであったという。しかし、決して順調な日ばかりでなく、幾多の心ない圧迫や妨害もあったといわれているが、法印を助ける後生作兵衛といわれた戎屋作右衛門ともどもに、屈せず素志を貫き通したので、今日のような周防きっての霊場になったという。
弘法大師の命日であある旧暦3月20日と21日には各札所で接待が行われ、最も多くの人が訪れます。
 
秋穂八十八ヶ所マップ(拡大できます)。全行程、約60キロ。約2日かかるそうです。少しずつなら歩けそうです。岩屋山と石鎚山が荒れているので大変そうです。イメージ 1
 
一番札所 大師寺 におまいりしました。
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 (2011.11.07 撮影)