飯窪春菜(いいくぼ はるな)は、石川梨華以来の高校生のオーディション合格者である。原宿生まれの都会育ちでありながら、全くといっていいほど都会の匂いがしない(笑)。しかしそのピュアな感覚が個性となっている。しょこたんとも意気投合しているが、漫画好きという共通項以外にも響き合うものがあるのだろう。

スマイレージの和田彩花とは美術と天文で意気投合している。まあこの辺りは都会の感性があるのかもしれない。このあたりのコアな趣味は男性より女性が共感しそうな気がする。

今は「太鼓持ちアイドル」と自称して、キャラ付けしている。確かに褒め上手だ。人を尊敬する素直な気持ちがないとこうはいかないだろう。また的確な語り口はもうすぐ成人である知性を感じる。中学生が多くトークなどの内容が浅くなりがちなところで、飯窪の存在は大きい。

また、モーニング娘。以前はモデルをやったことがあるらしい。長身細身のスタイルだが、それがダンスにおいて軸を作ることを難しくしている。しかし最近はダンスもカクカクしなくなってきている。躯体の部位が細長いと滑らかな動きが難しいのだが、それも改善している。

とにかく、彼女はモーニング娘。にいる喜びが大きいのだろう。でないと全くのシロウトからここまでの上達はない。また素直に教えを享受する姿勢もあるのだろうと思われる。声は平坦ではあるが明るく滑舌もいいので、全体のベースになると良いのではないかと推測する。「私のでっかい花」のラップでは、個性的な面が強調できている。

最初の頃は顔も美人ではなかったが、田中れいなが指摘した通り、ヘアースタイルに難があったように感じる。前髪パッツンでなくなってから、年齢にあった顔立ちになってきた。パフォーマンスに余裕が出て来たことも影響があるだろう、表情に不安感がなくなって引きつらなくなったように思う。

最近では、道重に変わりMCを担当する機会も増えている。ゴールデンオーディションの発表も道重から飯窪につんく♂メッセージが渡され、それを発表した。これからはモーニング娘。のスポークスマンとしての役割が出てくるだろうし、それが自身が気にしていた「サブリーダーとして道重を支える」ことになる。