先日、道重さゆみが24歳の誕生日を迎えて、バースデーバスツアーを行った。

と書いた時点で僕がそれに参加したか!と思う方もいるだろうが、それはしていない(笑)


高橋・新垣・田中・道重のいわゆる「ゴロッキーズ」の面々は、プラチナ期を通過して、かなり長い期間モーニング娘。に在籍していた。そのなかで道重は既に10年を越えており、在籍最長となった。


モーニング娘。15年の歴史の3分の2を体験しているわけで、中澤裕子に並ぶ重鎮となってきた。


道重さゆみは、最初は「何でこの子が?」という目で見られていたことだろう。

オーディション時の「赤いフリージア」を歌っているときは、音痴のように聞こえていた。しかし、そのときのリズム感は正確であり、単に音域をカバーするだけの声域を持っていなかっただけに過ぎない。

つんくPはそこはしっかり解っていて、おそらく声帯の写真も診て、潜在するボイス・パフォーマンスを見据えていたに違いない。

アルバムのクレジットをみると、道重さゆみがコーラスで参加していることが解る。これは声域が広がり、ピュアな声質が安定したことで、昔の矢口真理のようにハーモニーボイスとして扱えることを表していると考える。


また学問の面では活きなかったが、クレバーな面も持っていて、メンバーの掌握や、バラエティー番組などでの対応や、MCのテクニックなどに活かされていると思う。


田中れいな卒業により「ミチシゲイレブン」の強力な布陣は一旦解かれたが、これからの「道重リーダー時代」は面白いものになっていくだろう。


藤本・亀井・田中・道重の「6期ーズ」はその名のようにロックにモーニング娘。時代を駆け抜けた。個性を貫き、もがきながらグループの一員としてぶつかり削られながら磨かれていく。


れいなはこれからも歌を磨いて輝きを増していくだろう。さゆはどんな宝石になるのだろうか…唯一無二の「平成のアイドル」としての個性は保証されているだろう。彼女の努力の賜物である。