ハロプロ夏のFAN祭のDVDのなかの川柳コーナーにおいて、自身の声がCDで加工されることに対して道重さゆみ本人が自虐的な川柳を発表していた。



声の加工は果たして、難を隠すためのものなのだろうか?


タモリ倶楽部に冨田勲氏が出演し、モーグ3による音の加工を解説していたが、倍音の一部のみを強め、強める倍音を次々と変えることで、音色をキラキラと変える手法を説明していた。


良く行われている音声の加工も、このホーミーに似た倍音構成の変化によっていると思われる。


さて、この加工に的した声とはどのようなものだろうか。

どの倍音も一様になっていて、時間軸上での変化が少ないものが良いだろう。ヴァイブレーションがあったり、高次倍音が少ない重い声や、甲高いだけで中間倍音が少ない声は、加工してもあまり鮮明な効果が得られないだろう。


道重さゆみの声は一様に倍音を含む明るい音色で、ヴァイブレーションが少ない素直さがある。変調モジュールを通すと変化が綺麗に現れるのではないかと推察する。


加工に適した声というのは意外と少ないのではないだろうか?初音ミクやパフュームのような…



つまり、道重ヴォイスはその個性ゆえに、プロデュース側の感性を楽しませる(遊び心をくすぐる)加工に適した貴重なものなのではないのだろうか。


たぶん、他のメンバーの声は加工しても綺麗にならないのだろう。



「Only you」では新垣里沙の声が加工されているが、音色の変化は豊富ではない。わずかにマスキングされていることもあるが…



川柳に対する光井愛佳のコメントは実は的を得ている。