MASAはスタッフやその他の留学生、社会人達で行っていた勉強会を通じて、
どんどん「知の探求」を深めていった。

そして、彼自身の作り出した組織の運営の中で、

人を動かすという事、

組織を運営すると言う能力を

必然的に伸ばしてゆくこととなった。

MASA：欧州各国の歴史、政治、そして未来像を、

　　　　留学生や社会人達の母国との対比する。
　　　　それを、参加者の将来についての
　　　　白熱したディスカションへと発展させる。

　　　　これらをの僕の組織体の

　　　　【社内文化】

　　　　として創り上げていく事となります。

これは、MASA自身の「知への好奇心」が、
あったからこそ実現したものである。

留学生たちから学ぶことも多かったが、
MASAは少しずつ、この議論の場で、
自分の考えを発言していくようになる。

MASA：外国人の

　　　　■アピール力
　　　　■スピーチ力
　　　　■プレゼンテーション力

　　　　は、日本人を遥かにしのぐ基礎能力があり、
　　　　僕にとっては学びの場、スタッフにとっては
　　　　スキルアップの場であった訳です。

MASAは、こうして世界各地から集まった人間と議論をしていく中で、
人前で議論するスキルと同時に、いくつかの発見をしてゆく。

画像From:　http://office.microsoft.com/en-us/images/

MASA：人には、好むと好まざるに関わらず、
　　　　向き不向きというものがあります。

　　　　■ガイドをさせると、どうにも顧客満足度が低いが、
　　　　営業をやらせると抜群の成果を出す者。

　　　　■ガイドや営業といった能力以上に、
　　　　卓越した事務処理能力を有する者。

　　　　■組織を牽引する、
　　　　いうなれば人の上に立つという能力のある者。

　　　　このようなそれぞれの能力は、
　　　　どうやら持って生まれたものなのではなかろうか？
　　　　と　僕は感じていました。

もちろん、今、ビジネスで世界をかけめぐるMASAの
人を見る目は厳しい。

20代中盤で、30人以上もの外国人スタッフを使って、
外国でビジネスを運営していたMASA。

「人を見る目」は、東京の営業時代の経験、
そしてフランス時代と　だんだん磨きがかかっていく。

MASA：どれだけ知的であっても、
　　　　どれだけ話術にたけていても、
　　　　人を牽引するというスキルはまったくの別物のようだと
　　　　感じました。

　　　　少なからず牽引役になれる
　　　「もって生まれたの」

　　　がある者には共通のポイントがありました。

　　　　幼少の頃から、比較的やんちゃ者、
　　　　いわゆる「ガキ大将」的な経験をしているものほど、
　　　　牽引役的スキルを持ち合わせているとわかってきました。

やんちゃ？　

ガキ大将？
それは　そっくりMASA自身の少年時代のようでもある（笑）。

画像From:　足成

MASA：無論、必要な要素はそれだけではありません。
　　　しかし、多くの場合、そういった経験値がある者ほど、
　　　牽引役になれる率が高かった事は間違いの無い事実でした。

　　　こういった個々人の能力と要素を見極めて行く事を、
　　　僕は楽しんだものです。

MASAが、パリを離れて周辺国への出張に出かけられたのは、
組織内における適材適所の実現より、MASAの仕事である営業や
本部運営を　任せることのできるスタッフを見つけることが
できたからであった。

MASA：その間に、僕は「知への好奇心」を
　　　　満たす事が可能となりました。

　　　　僕によって指名された各分野の担当者も、
　　　　それぞれの能力を発揮し収入を増やすと同時に、
　　　　より長所を延ばす事に集中出来たのです。

　　　　僕がパリで組成した組織は、
　　　　名目こそは「ガイド業」でしたが
　　　実質的には、

　　　　「理論の実践場」というのが実質的な主旨であったのかもしれません。

MASAはこうして　
フランスをはじめとするヨーロッパ各国を訪れることから多くを学び、
個性あふれる世界中から来たスタッフからも多くを学び、
心から充実した豊かな日々を過ごしていた。

若いときの外国、
それも初めての外国は誰にでも強い印象を残す。

MASAはこのフランス時代に、
「知への好奇心」という、学ぶことの楽しさを見つけ、
ビジネスの根本をも同時に理解していった。

さらに
心を世界に広げるきっかけと、
人生の楽しさを得たのであった。

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フランスで得たもの その２ (109)

フランスで得たもの　その２ (109)