フランスに滞在していた期間は、

未だ数ヶ月であったのにも関わらず、
MASAが得たものは非常に大きかった。

その頃、MASAは20代中盤。
バブルがはじけたあとではあったが、
日本人が海外にどんどん留学していた時代。

もし、MASAの経済状況が許せば、
もともと海外に興味があり、
外国に行きたいと思っていたのだから、
どこかの国に留学していたかもしれない。

そしてそれはフランスではなかったかもしれない。

※　行き先がフランスになった理由　：大使館

MASAはフランスで、「知の探求」に目覚め、
周辺の様々な国を見て回ることのできる環境を自らで創り出した。

そして、まるで乾いた土が、

凄まじい勢いで水を窮するかのごとく、
多くのものを学んで行った。

MASA：環境が人を作り出す、、、
　　　　と言いますが、まさにその様なものであったと思います。

　　　　■貪欲なまでに学ぶ事を求める若い仲間達
　　　　■異なる国々の様々多様性
　　　　■順調な仕事

　　　　それらは、これまでの人生の中で
　　　　最高の時間と言えるものでした。

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MASAの日本での苦しい生活。
それは普通の人間程度では、絶えられないような
過酷な生活だった。

頑丈にできていて、精神がタフなMASAだったからこそ
切り抜けることができたのであろう。

MASA：日本で債務を抱えながら、歯を食いしばっていた
　　　　つい半年ほど前と比べると、
　　　　自分の置かれている環境は　

　　　　まさに、天と地ほどの差があったものです。

　※東京時代の話：　つらい境遇　小５の新聞配達　

　　　　　　　　　　　　　仕事のかけもち

MASAは、可能な限りパリから周辺国への出張へ行った。

その間、パリでの営業活動（顧客獲得）は、
MASAが営業手法をしっかりと教え込んだスタッフが行っていた。
ある程度の自治権と権限を与え、組織を運営していたのである。

MASA：無論、営業も歩合制でだったため、
　　　　任されたスタッフは、成果が上がれば上がるだけ収入をもらえます。
　　　　そんな事もあり、スタッフも楽しみながら営業活動をしていました。

ガイドより、営業のほうが得意な者を見い出し、
留学生たちを「適材適所」で割り振っていく。

MASAは自分にそんな才覚があったことを知る。
そして、これによって仕事はより順調に進んでいった。

MASA：日本にいた頃、様々なアルバイトで仕事に関わる都度、

　　　　■組織のあるべき姿
　　　　■人材配置のあるべき姿
　　　　■収入評価基準のあるべき姿

　　　　を考える機会に接していた僕にとって、
　　　　パリでの組織作りは、理論の実践場所であり、
　　　　同時にあらゆる学びの場でもありました。

　　　　そして、若いスタッフ達にとってみてもこれは同じ状況で、
　　　　双方にシナジーがあった事も幸いでした。

スタッフが出張先からパリの本部に戻るたびに、
訪れた地域で、感じたことや考えたことを
みんなでディスカッションする時間をとったと言う。

それがスタッフ間だけではなく、
彼らの友人知人にもそのディスカッションに
興味を持つものが出てきた。

そこで、自由参加にしたところ、
このディスカションにはいつも３０名くらいの学生や社会人が集まってきた。

元々は、ガイド業に必要な情報交換という形での
ディスカションであったが、スタッフ以外の人も加わる事により、
現地の歴史認識、政策や施策への評価、
そして将来展望といったプレゼンテーションの場とも言えるものに
発展して行く事となる。

MASA：さらに、それらを基に自身の母国との対比論や自身の将来に対し、
　　　　どのような影響を与えたか？
　　　　といったより深いディスカッションの場となることで、
　　　　いつも白熱していたものです。。。

このような勉強会に日常的に接しているMASAは、
留学生より　よほど得るものが多かったにちがいない。

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フランスで得たもの その１(108)

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