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前回は、地形的な話でした。

今回は領土の話が中心です。
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スペインという国の特徴は、モスリム文化の影響を

受けた土地という面だけではありません。

「飛び地」

という表現。

日本人にはあまりなじみの無いこの言葉、、、
これは

【他国の一部を領有した「飛び地」の国土がある】

という事です。

例えて言えば、

「朝鮮半島や、中国大陸の「ほんの一部」が日本の国土」
といった感じのものです。

「離島を領有する」というものではなく、
なんと他国の国土の一部を未だ領有している訳です。

場所は,
地中海を挟んで対岸にあるアフリカ大陸の国「モロッコ」です。

このモロッコの国土の「ほんとうに小さな一部」が
二カ所もスペインの飛び地として存在しています。

①セウタ
　地中海の入り口に位置し、ジブラルタルの対岸。

②メリリャ
　モロッコ北東部に位置したフェリーで６時間の港湾都市。

無論、モロッコにとっては面白い訳などなく、
返還要求をしているものの、
スペインは「固有の領土」との意見を崩さずにいます。

セウタは、アフリカからヨーロッパを
目指す密入国者達の『目的地』となっており、
メリリャは、スペインのモスリム勢力からの
独立戦争時（つまり１５世紀）から続く征服地な訳です。

画像From:　http://office.microsoft.com/en-us/images/

そして、興味深いのは、スペイン国土内にも

今なお【イギリスの「飛び地」が存在する】している事。

そこはイベリア半島南端に位置し、１８世紀初頭から
なんといまだれっきとしたイギリス領。

場所は「ジブラルタル」
「イギリス海軍」も常駐しており、まぎれもなくイギリスです。

つまり、スペインにとってみれば、セウタ、メリリャを
モロッコに返還するなら、イギリスだってジブラルタルを返還せよ！

となってしまいます。

このように、同じ欧州または近隣国間と、
歴史的のみならず国土（国境）問題も存在する。
これが欧州であり、世界の実態です。

日本も、北方や日本海の各離島で、
周辺国と領有国土の問題を抱えておりますが、
それは日本に限った事ではなく、
世界共通の問題なのです。

そんなスペインは、多くのアフリカ系密入国者の

問題も抱えた国家であり、
昨今の経済危機も合わせて、

多くの問題を内在していると言えます。

「ピレネーを超えたら　そこはアフリカ」

ナポレオンのこの言葉も、
今そこは西欧文化圏となって、
簡単にアフリカを感じる事は出来ません。

しかし、７００年にも及ぶモスリム文化との
融合から生まれた独自のスペイン文化は、
ガウディーに代表されるオリジナル性の
極めて高い芸術文化を始めとして、
実にオリジナル性にとんだすばらしい国です。

イギリスやフランスを始めとする西欧諸国との違いを、
自ら探し出す・・・

そんな旅をおすすめしますね♪

ガウディ

画像From:　http://office.microsoft.com/en-us/images/

スペイン Spain その２ （100)