お臍の上に1cm、左右下腹部に5mm の小さな切開創3 か所をおきます。小さな切開創からお腹の中に炭酸ガスを注入し、お腹をドーム状に膨らませて、そけい部がよく見えるようになったところで、細長い小さなカメラ(腹腔鏡:ふくくうきょう)、腹腔鏡専用の鉗子を入れて、ヘルニアの穴を正確に診断し、確実に修復できる手術方法です。



この手術の利点としては

1. お腹の中から確実な診断と治療が可能であり、再発の危険性が少ない。
2. キズが小さい(最大1cm)ため、傷口が目立たない。
3. 手術後の痛みや違和感が少なく、入院期間が短く、早期に仕事や
 
スポーツへの復帰が可能な事があげられます。


当院では体に優しく、再発の少ない腹腔鏡下手術を標準術式のひとつとして
行っており、また日本内視鏡外科学会の技術認定医*が主として手術に携わっ
ており、より安全な手術を目指して行っております。



*日本内視鏡外科学会において実際の手術手技ビデオ審査を経て、内視鏡下手術を安全かつ適切に施行する技術を有し、かつ指導するに足る技量を有していることが認定された医師。