HERMESケリー・バッグ(Kelly bag)は女性用ハンドバッグの一種。台形型のフォルムを持つかぶせ蓋のバッグで、蓋に錠が付いているのが特徴。もともとはエルメスオリジナル製品であったが、現在ではさまざまなブランドからこのかたちのバッグが販売されています。元来ケリーバッグは、馬具メーカーに端を発するエルメスが、サドルバッグを婦人用に改良して1935年に発売したもので、当初は「サック・ア・クロア」という商品名で売られていました。ところが、1955年、モナコ大公妃となっていたグレース・ケリーが、写真誌のカメラマンを避けて、妊娠中の腹部をとっさに持っていたこのバッグで隠したところ、その写真が雑誌に掲載され、一躍その認知度が高まりました。エルメスではこれに便乗して、モナコ公国の許可を得て、1956年、「サック・ア・クロア」を「ケリーバッグ」と改称したものである(ちなみにファーストネームのグレースではなく、姓のケリーを用いたのは、大公妃のイメージを守ろうとするモナコ側との妥協によるものだと伝えられています)。 現在ケリーバッグには「ミニミニケリー」「ミニケリー」「ケリー25、28、32、35、40」「ケリードール」とたくさんのサイズ展開があります。
