タチチアン・ダンス
(横浜のベイサイドマリーナにて)
1345号「さわやかな人たち」
砂辺光次郎
講義録1345号
(2008/9/16)
★次回以降の予定★
「すべては与えられている」
「孫子の兵法」
「弱さの克服」
・・・・・などです。
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(ここから本文です。)
1345号「さわやかな人たち」
ここしばらく重いことを書いてきましたので、今回は、さわやかに行きたいと思います。
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ある人のインタビュー記録を読んでいたら、奥さんに対する愛情がとても深いので感動しました。
「ある人」とは、立川談志さんです。
あの毒舌で知られる談志さんですが、奥さんに対する愛情がとても深いので、感動しました。
談志さんは、奥さんの語った言葉を残したいと思い、「則子語録」というノーとを作っています。(奥さんの名前は則子といいます。)
また、以前、奥さんが病気で入院したとき、談志さんは毎日看病したいと思って、病院の近くに引越しをしたということです。これはすごいな、と思いました。
談志さんをテレビで見ているとき、こんな毒舌を吐いているけど、奥さんやご家族はいるのかなあ、と思ったことがあります。
そうしたら、こんなステキな奥さんがいたわけです。奥さんは全然テレビなどに出ていないんですね。
インタビュー集を読むと、奥さんは、お弟子さんに何か言うわけではないし、談志さんが舞台に出るときも全然見に行かないようです。
それでいてお互いに非常に信頼しあい、認め合っているんですね。
談志さんは現在72歳、奥さんは71歳なのですが、いいご夫婦だなあ、と思いました。
談志さんの活躍の背後に、こんな夫婦愛があったんだなあ、とちょっと感動しました。
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「痛くない注射針」の発明で有名な岡野雅行さんの本を読みました。
岡野雅行さんは、今、日本中のあちこちで講演を頼まれているのですが、たとえ、地方で講演をしたとしても、その土地を観光したりせず、すぐに、日帰りで帰るということです。
日帰りで帰って、工場のプレス機の前に来るのだそうです。
それは、「プレス機の前こそ、オレの夢を実現する場所なのだから」、ということです。
だから、一刻も早く戻るのだそうです。
これはまさに仕事をしている男の言葉だと思いました。
確か、睡眠時間も並みの人の半分ぐらいじゃなかったかな。
すごいなと思いました。
すごいし、尊敬もします。
尊敬もするし、また、こういう人は幸福な人だなあ、と思いました。
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自分はラテン系のダンスをしているのですが、その仲間の人たちというのは、本当に心が温かくて開放的なんですね。
人に対して柔らかいし、温かいのです。何か強く自己主張するわけでもないし、人に対してきついことも言わないですね。
自分を出そうとしないで、相手をそのままで認める。笑顔のままでお互いを認め合う。
最初に会ったときから、お互いに笑顔で仲良くなり、信じあえるんです。
こういうお付き合いって、いいなあ、とつくづく感じています。