ねぇ?
貴方は言った
「欲深いから、死ぬ時は火事が良い。全て持って逝けるから」
そう、笑いながら
だから、僕も「そうだね」って頷いた
だって僕も強欲だから
そして、お互いがお互いを持って逝くんだっって言ったのに
貴方は一人
僕を置き去りにして
小さな箱に収まった
今でも時々夢を見る
貴方が消えてしまった瞬間
本当は僕も消えてしまっていたんじゃないかと
鳥篭の中の僕は
落下していく
全てのモノを
見つめる事しか
できなくて
格子の隙間から
手を差し伸べて
1つでも良いから
拾いたくても
指先を掠めて
零れていくだけ
何が
欲しいのかなんて
本当は
解らないんだ
知ってるふりは
出来るけど
本当に
本当に
欲しいモノは
解らないから
落ちて行く
1つだけのモノすら
掴めずに
落下して
砕けた
モノを
格子の隙間から
見つめるしかない
僕がいるのは
区切られた
蒼い空
何も
誰も
思う事が
出来ない
確かに
大切だと
思って
大切に
していたモノが
あって
それなのに
それなのに
それでも
それだから
小さな
小さな
遠くで
咲いてる
華を
触れられる
事の
出来る
華を
羨む
風が
吹いて
不安定に
揺れるけど
落ちる事さえ
できなくて
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
格子が
痛い
僕から
千切れて
飛んでいく
羽が
自由に
空を
渡り
何処に
行けるのか
鳥篭の中から
ただ
ただ
見つめる
何時か
僕も
落ちる事が
出来るのかな
どうか
その時は
止めないで
見つめていて
欲しい
他の鳥篭に
住まう
僕よ
醜く枯れ堕ちる華
その瞬間まで愛してあげる
まるで病んだ君のようだ
細胞までも美しい
儚いからこそ瞬間の煌き
忘れ去られぬ様
醜悪なまでの足掻きを
繰り返す君は
造花の薔薇を望む
枯れ果てる事のない
人工の皮膚と骨
限界なる美しさ
際限無き醜悪さ
君の求める物など
何時か色褪せ捨てられる
一瞬の煌きを
際限無き愛情を
君は拒む