最近何かと問題になっている「不動産押し買い業者」から家内宛てに電話がありました。家内が少しだけ相手をして相手の手口が見えてきましたので報告させていただきます。なお具体的金額は記述していないので少々分かりづらくなっていますがご容赦をお願いします。
業者名
実名は控えます。名前で検索すると業者住所は都内でホームページは持っています。ただし代表電話番号を持たず、複数の異なる固定電話番号を使って電話をかけていて、その時点で限りなく怪しい会社と言えます。当方は地方在住ですのでさすがに訪問は無く、4回ほどの電話でのアプローチでした。その後も電話はかけてきていますが、それ以上は電話に出るのをやめました。
狙っている不動産
家内が両親より相続した都内の住宅と土地。面積は狭く、家も古いですが、十分住める状態です。事業化前の計画道路の話がある物件となります。土地価格は、ほぼ同一面積の近隣の売買実績から仮にA万円前後としておきます。
業者の話
所有地のあたりで住宅を探している若夫婦がいる。相場としては(Aの1/3)万円だが、先方が急いでいることもあり、交渉で(Aの1/2)万円くらいにはできると思うので検討してみないか?
計画道路が事業化されると安価で収用されてしまう。来年には事業化されることが分かっているので、今しかチャンスは無い。
手口と罠
提示価格は実勢価格の約半額。相場金額の説明に至っては3分の1。しかも2つの地番にまたがっている土地の広い方の面積だけの説明で、狭い方の地番は無視。住めない広さの土地が残っても処分困難なので、後から弱みにつけこみ先方の言い値で売らせるつもりなのだろう。
計画道路での収用についても説明がおかしい。通常買い取り価格は近隣の実勢価格が基本となる。居住している住宅であれば代替土地の提供と立て替え費用の補償もある。非居住で現金化しても公的な収用の場合にはかなり大きな税の控除があり損は無い。
だいたい、もし本当に計画道路収用で実勢価格の半分にもならないのであれば、それを承知で買う「若夫婦」などいるはずもない。業者説明の状況設定自体が最初から矛盾している。来年計画道路事業化が本当であれば、それまで社員でも住まわせて代替地の新築に換えて高額で販売する魂胆だろうし、事業化されなければ、相場の半額で買い取りしたものを転売して暴利を得るつもりなのだろう。
以上から相手を惑わす手口を整理すると
1:売買実績の1/3の相場だと思い込ませる
2:急いでいる買い手がいるので今ならより高額(それでも1/2)で売買できる
3:事業化の時期を調べてみると言って1日空け、信憑性をもたせて「時期が迫っている」と説明
4:公的収用は買いたたかれるとたたみかける
非居住の不動産に関することであり、計画道路の話もあって、事前にある程度の知識があり余裕も持って相手を観察することができたが、奇しくもこのような悪徳業者の手口を目にすることになった。皆様の参考となれば幸いです。