1979年パンフレット

 




それから3年後。3年分大人になっていた私は、この時に観た「眠りの森の美女」で、自分が習っているバレエと本物のバレエとは全く違うものであるということを悟る。少女時代の夢は儚かったけれど、本物の素晴らしさをこの年齢で知ることができたのは幸せなことだったとふりかえる。憧れてやまないバレリーナは、この時はリラの精を踊り、その魔法の力は今でも私を捉えて離さないのだ。




1976年パンフレット

 

さかのぼること約40年、小学生だった私の心をがっしりとつかんだものが「バレエ」。
バレエを習っている少女のほとんどが、一度は「バレリーナ」を夢みるものだと思うけど、私もご多聞にもれず。
そんな頃、母親が連れて行ってくれた、レニングラード・キーロフ劇場バレエ団の「白鳥の湖」。
オデット・オディールはリューボフィ・クナコワ。彼女との出会いによって、私のその後の人生の「余白」が余白などとは思えないくらいに、とても豊かなものとなったのだった。 

いやはや、こんな場があることをすっかり忘れたまま何年も経ってしまったが、ちょっと記録しておきたいことが出てきたので、3日坊主前提だけど、ちょっとずつ書き始めてみる。