こんにちは、へりろうです。
前回のブログで両顎の手術を受けてくると書きましたが、
今術後4日目で入院中です。
ブログを書くくらいの元気が出てきたので、
手術当日からそれまでの事を書いていこうと思います。
※なるべく鮮明に伝えるために、聞くだけで嫌な表現もあります。気分が良くない方は読まないことをオススメします。
まず大前提に、
今僕が生きているのは、オペにあたってくれた執刀医をはじめとする関係者の皆様、ICU&一般病棟で対応して頂いたスタッフの方々のおかげです。
本当に感謝しかないです。
生きてるって素晴らしい。
~手術前日~
まだ手術の実感わかず。
看護師さんから一般病棟の使い方の説明を受けたり、諸々の資料の確認をしました。
この日は術前なので普通の病院食。
病院食って美味しくないと聞いていましたが、結構美味しかったです。
手術当日の朝から絶食になるので、晩御飯のおやつにしばらく食べられないであろうじゃがりこをチョイス。
~手術直前~
朝9時からオペ室入りで6時に起床。
集中治療室に入ったあたりから見たことない医療機器が並んでいるのを見て少しワクワクしました。
流されるままに集中治療室のベッド(?)に仰向けになり、いよいよか…とようやく緊張してきました。
全身麻酔用の針を刺されて、今から薬入れますよーと言われた数秒後には意識は落ちていました。全身麻酔ってすごい
~術後→当日深夜~
仕事の夢を見ていたと思います。
ふと呼びかけられて目を醒ますと、手術が終わっていました。
手術時間は3-6時間と聞いていましたが、麻酔導入から覚醒までトータルすると8時間かかっていたようで、家族は大分心配していたようです。。
まだボワァっとしている中、オペ台からICUに運ぶ用のベッドに移し替えられました。
ここで、呼吸が詰まらないように先生から痰吸引器を口に入れられるのですが、気持ち悪くなって嘔吐。。血が出たかどうかは覚えていません。
僕は喉の奥をちょっと触られるとすぐ嘔吐くタイプの人間だったので、この手術との相性は最悪だったと思います。
逆にこれが平気な人は大分マシかと思います。
気持ち悪いままICUへ運ばれていきますが、
道中の痰吸引で2度目の嘔吐。この時は血塊を吐いたのを覚えています。
これ以降、痰は自分で吸引するようになりました。
(これにも慣れがいりますが)
自己血の輸血前だったので、貧血気味だったこともあり、これは死ぬかもしれん…と思ってました。
もう矯正前の顎でいいから手術全部無かったことにして健康な体に戻してくれ!!そう心の中で絶叫していました。しかし時は戻らない。
ここで執刀医の先生から、手術は無事成功しました、という言葉を聞いて精神的に少し余裕が出来ました。逆にここでダメでしたと言われると生きる気力が残ってなかったと思います。
ICUに向かう道中、待っていた親に👍サインを出し、ICU生活が始まります。
自己血を点滴で打ってもらい、青ざめた顔色は一旦マシに。
ただ痰吸引を継続し、鼻血が出れば止血し、点滴を打ってもらいと、一睡もする暇がありませんでした。
そもそも、当日自分の体には
栄養補給用の鼻から胃まで通っている管
術部の出血を受ける管が口に2本
左右の腕に点滴用の針が1本ずつ、
股間に尿管
と至る所が管で繋がれていて身動きが取れませんでした。
鼻から管が通っているのと、もう片方の鼻は鼻血で固まっているので、口呼吸をしなければなりません。
しかし、鼻から胃に伝う管が、息をする度、痰吸引をする度に気持ち悪くて、何度も嘔吐きました。
痰を吸引する、息をする、気持ち悪くて嘔吐く、体勢を変える、これを半日繰り返すことになります。
本当に生きている心地がしませんでした。
起き上がったり頭の向きを変える度に血が垂れてきて大変でした。
さらに嫌なのは、鼻から栄養剤を入れるときに、管が冷たくなるので、管が自己主張を増してきます。
これで僕は10分くらいスーパー嘔吐きタイムに突入しました。
あと地味に嫌だったのは、体を吹いて着替えさせてもらうときとか、一般病棟に移る時に尿管が何かに引っかかって陰部に激痛が走るときですね。これは男性にしか分からないでしょう。。
とはいえ看護師さんも上手くやってくれるので、基本的には大丈夫なんですが、たまに自分が踏んでいたり思わぬトラップがあります。
そんなこんなで術後24時間は本当に根性との勝負でした。
次の点滴、血圧計などのチェックポイントまで無心で頑張るを繰り返していました。
気道確保の確認は定期的にされていたので安心していましたが、
術後の腫れで気道が塞がらないだろうかとずっと心配していました。
先生いわく、腫れは少ない方だったらしいのですが、
当時の自分にはそんなこと分かるはずもなく、嫌なことを考え出したらキリがなく、ひたすら己との戦いでした。
~術後1日目~
ICUから一般病棟に移りましたが、容態は変わらず。
ピークを過ぎたことで、少し落ち着きは出てきましたが、相変わらず鼻の管で嘔吐きが止まらず。
鼻から栄養剤を入れるのが嫌すぎて看護師さんにこれ嫌ぁと子供みたいに文句を言っていましたが、
これがないと栄養が取れないとのことなので嫌々注入。
ゆっくりと入っていくので、鼻からの栄養補給も40分くらいかかります。吸入中は絶対嘔吐かないように集中して呼吸しました。
栄養補給後、ここにきてやっと寝ることに成功。
恐らく20分くらいしか寝られませんでしたが、
大事な睡眠でした。
この日の午後、体調が悪いまま車椅子に移され、検査を受けました
車椅子で移動している時の方が気が紛れて楽でした。
1つ検査が終わったと思ったらまた次の検査があり、もうしんどい、、と思ったところで、
執刀医の先生による検査で、鼻の管が気持ち悪いということを再度伝えたら、
よし!取ろうか!
ということでなんと取ってもらうことに。
本当は退院まで1週間付けっぱなしの管だったので、栄養補給は飲めるようになるまで点滴で代用との事でした。
僕にとっては鼻の管が1番キツかったので、抜かれた時はだいぶスッキリしました。両鼻で息ができるってこんなにも楽なのかと。
それまでの口の乾燥の気持ち悪さも改善されていきました。
ちなみに胃まで通っている鼻の管を抜く時は、思ったよりも痛くも苦しくもなくて、嘔吐くこともありませんでした。人間って不思議。
その後自室に戻ってきて、尿管も抜きました。
これは痛かったですが、今までの持続する苦しみと比べたら一瞬なので、大したこと無かったです。
尿管を抜いた後は暫く排尿に違和感があると聞いていましたが、僕は初めだけしか違和感がなく、世の男性よりは耐性があったようです。
これで術後一日目の夜にして、苦しみのピークは終わりました。
この後も、ダルさ、痰吸引、腹痛、夜の不安感など色んな苦しみがあるのですが、鼻に管が入っていた時よりよっぽどマシです。
今日はここまで。
総括すると、めちゃくちゃ大変だしきつい手術だけど、鼻に管が通ってても平気な人だとそれほどではない、です。
あとはメンタルとの戦いですね。
両顎手術のレポートを見ていると、やはり女性が多い(美容整形する人が多いから?男はレポを残さない人が多いから?)ですが、人によって意見はまちまちで、
楽な人は楽だった(他の整形手術と比較して)とか、
自殺ボタンがあったら今すぐ押したい気分と言う人もいたので、僕は後者の部類だと思います(死ぬ気は毛頭ありませんでしたが)
男性のレポが少なかったので、僕のレポートがいつか誰かの役に立てればと思っています。
ここまで書いておいてなんですが、良いことがひとつも書いてなかったので、結果の話を。
まだ顔がパンパンなのであれですが、日本の医療はすごいです。歪んでいた噛み合わせがキッチリ治っています。
二度と受けたくない手術ですが、受けてよかったと思います。
僕は乳歯を抜いたり大分遠回りしたせいで、5年前にした覚悟をずっと今日まで引っ張ってきましたが、
どうしても治したいものであれば、2,3日の苦労をとるのはありだと思います。
もちろん、外科手術なので命のリスクもあるのでそこは自分の中で天秤にかけて。
僕の手術結果は何かの形でまたブログに投稿出来ればと思っています。
それでは、今日はここまで。
ここまでご覧いただきありがとうございました!