[Reborn]
しぶりに友と難波で会った。
午後7時頃から飲み始め
あっという間に時は過ぎ、
再会を約束をして彼と別れた。
そしてほろ酔い気分の私は一人、
学生時代を思い出す様に
御堂筋をゆっくりと歩きだした。
いや、むしろ歩きたかった。

実際の御堂筋

間も遅くなると排気ガスも薄れ
街路樹の葉っぱが柔らかく薫る。
DOLCE&GABBANAや
マクラーレンのショールームが
異彩を放っていたが
それが妙に新鮮だった。
すれ違う人の声を聞くと
中国や韓国の言葉が飛び交い
まるで、夜の香港の市場みたいで
私の大脳は混乱した。


、彼女とディスコで朝まで踊り(注)
所持金もスッカラカンになって
僕らはただひたすら
御堂筋を歩いて帰るしかなかった。
ヒールを履いた彼女は
やり場のない辛さで途中すすり泣い た。
ようやく彼女のアパートに着いた時
オトコとオンナは求める事も忘れ
泥の様に眠りに墜ちた。
そして、
再び僕らの目を覚ましたのは
台所から入る瞼を貫く様な
西陽のせいだった。
(注)風営法施行前は0時を過ぎても営業ができた。