私はこの世で
まだ見ぬものがある。
ツチノコと河童(カッパ)、
UFOと金のくちばし。別名、金のエンゼル(注1)
代名詞。金色1枚か銀色5枚のくちばしで
おもちゃのカンヅメが必ずもらえる。
おもちゃのカンヅメがどうしても欲しくて
数多くのチョコボールを買い求めた。
しかし…。
月日は流れ、
存在自体に疑惑を感じてはいたが
ネットオークションを見ると
銀のエンゼルはおろか、
金のエンゼルまでもセットにして
アップされているその出品の多さに
驚きを隠せない。
昔、バラエティTVで
お笑いコンビのよゐこの二人が
金のエンゼルが出るまで
チョコボールを
開封し続ける企画(注2)や
毎日放送ロケみつ(放送終了)では
すごろくで沿線を旅し
“金のエンゼルが出たら
次の駅へ進める”(注3)
という企画でMCを困らせた。
(注2) 開封されたのは2100個以上のチョコボール。
金のエンゼルは0個。銀のエンゼルが60個。
(注3) 金のエンゼルが出るまで3618個を開封。
銀のエンゼルは69個出現。
上記の企画(注3)で
金のエンゼルが出るまでを
計算してみると
チョコボール1個95円として
@95×3618個=343,425円。
個人購入としてもたいそうな金額だが
なによりも、
いつ出るか分からないジレンマと
大量の鹿のフンを収拾した様な
チョコボールの画像に
思わず苦笑してしまった。
当選確率は非公開らしい。
というのは法律上の規制があり
売り上げの2%以下に
景品の総額を納めないといけない
規則があるという。
つまり、
売り上げの予想額が高い年は
金のエンゼルも出やすいという。
肝心のおもちゃのカンズメの中身は
当選者しかわからず
森永の社長や従業員も知らないとか。
幼少の頃
今も忘れない母の名言がある。
私 「チョコボールこうてー(買って)」
母 「鼻血出るからあかーん!」
今思うと訳の分からない
諦めさせる為の文言だが
それでも我慢できなかった私は
小遣い銭やお年玉で
せっせとチョコボールを買い求めるが
銀色すら出る事は無かった。
そして60数年経っても
チョコボールの悔しさは尽きない。
その証は私の奥歯で
今も鈍い銀色の光を放っている。

