今大会初の
金メダル獲得を成し遂げた
羽生選手に日本中が湧いたが
見事足首の負傷から復活し、
過去の自分を
"元"オリンピックチャンピオンと称して
真っ向から自身と対峙した姿は素晴らしい。
また、自分を支えてくれたスタッフや
ファンにも感謝を忘れない姿は
王者たる余裕のコトバともとれる。
彼の演技を支える
スケート靴のブレード(刃)を
永年研ぐ男がいる。
仙台市のスケート用品店"NICE"を
経営する吉田年伸氏は
羽生選手が絶大な信頼を寄せる研磨師だ。
今回も連覇の願いを込め
彼専用の機械で仕上げた靴が
リンクで躍動した。
カーボン素材で軽量化された
パターン99レボリューション
と呼ばれるシリーズ。
吉田氏はまだ中学生だった
羽生選手との10年来の付き合い。
当時羽生選手のコーチをしていた妻を
支えようとスケート用品店を開き
靴の研磨を始めたのがきっかけと言う。
1日200~300本を研ぐ多忙な毎日でも
"羽生選手の研磨は特別"と
えこひいきを笑う。
どんな競技にも
影の立て役者は存在する。
それは見返りでは無く、
一丸となって突き進んだ
苦難の証と喜びを分かち合う為に。
そして、
栄光と賞賛を勝ち取る
勝者の為に。

