ゼラニウム

Pelargonium graveolens 

Pelargonium X asperum

250種以上の種類があります。数多くの勾配が存在し、それは蜂が良い仕事をしてくれたから、のようです。

 

ほっとするようなリラックス効果があるのはリナロールが含まれているから。

そして、ローズを思わせるような香りを放つゲラニオールの成分のおかげ。

肌の収斂効果があるといわれています。

化粧品やクリームの香り付けにはぴったりです。

 

ナポレオンがエジプト遠征から帰還したときに愛妻のジョゼフィーヌにゼラニウムを持って帰ったといわれています。

本来エジプトや南アフリカ、マダガスカルなどが原産地なのですが、ヨーロッパに広まったのはやはり誰かの手(しかもナポレオン!)によるものなのですね。

 

そして、それが愛に満ちたお土産で有れば、咲かせる花も残す種にも、

その愛がつき継がれている

 

そんな感じがしてなりません。

 

ナポレオンの軍隊が、戦の帰りに

ゼラニウムを手土産に持って帰ってきたなんて、ちょっと素敵な話だと思いませんか?

 

 

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この時期になるとゼラニウムを思い出します。

 

もう10年近く前の話ですが

ハーブマルシェが原料を取り扱い始めてしばらくたったころ

11月~12月にゼラニウムが欠品してた時期がありました。

 

当時、マダガスカルとエジプトのゼラニウムが枯渇して(マダガスカルは政治的な理由で)、

南アフリカ産のゼラニウムをフランスの購買部が仕入れる話になっていたのですが

 

南アフリカが、これがまた

極度の干ばつで、雨が少なく「花が咲かない」と。

 

12月の初旬になっても十分な開花数にならず、結局12月中旬に収穫、蒸留。

大幅に仕入れが遅れてしまって

メーカーさんに説明の連絡をしたら、

あまり理解してもらえずキレられてしまい(汗)

 

 

オーガニックをやりたい。

 

というのに、オーガニックを理解していない。これが日本のメーカーさんの残念なところなのですが。

 

まずはここから理解してもらう。

もう、これもわたしにとっては、戦です(笑)

 

気候の重要を思い知らされたのと、仕事の難しさを感じました。

 

でも、気品あふれるゼラニウムは、

 

そんなつらい仕事での出来事を帳消しにしてくれるくらいいい香り。

 

いつも、癒されています。

 

やっぱり、愛のある花だからですかね。