「本当に今日で脱退するの??」
そう思わずにはいられない程、一切の感傷がなく
脱退に関してのMCもなく、あっけらかんとしていて素晴らしいライブだった。
途中、18曲までノーMCでこれでもかという程立て続けに責めてこられて息をつく暇がなかった。
フロアのお客さん、スタッフ、メンバー本人達も、一瞬でも取りこぼしの無いように、
時を刻んでいたと思う。眼に焼き付けていたと思う。
女性4人で、あそこまでタイトで、あそこまで繊細で、あそこまで骨太なサウンドをなぜ出せるのか!
お手上げやーーー!!!と叫びたくなるほどのタイトなバンドサウンドとボーカル。
これがもう二度と見れなくなるなんて、生で聴けなくなるなんて、なんてことだっ!泣
「赤い公園のボーカルという使命に、限界を感じた」
というボーカルの佐藤千明が歌う言葉が今までと当然ながら変わって聴こえた。
"私"
「説き伏せないで
私よ、私
居なくならないで 頭が
まとまんなくて
唄になんなくて
どうしようもなく
悔しくなるなあ」
"KOIKI"
「世界が浮き足立っても
あなたが泣いてたらしょうがない
こんな時笑えるジョークを
ひとつくらいはひねり出して
呆れて笑うあなたのそばで
ずっと小粋でいたいのだ」
"NOW ON AIR"
「当の私には
夢も希望も遠いから
どうか どうか
Please Don't top The Music Baby!!」
なんてこと言われたら泣いちゃうよ。
歌詞を書いてるギターの津野米咲ちゃんは、もはや予言者ではないか。
そして、きっと"journey"の歌詞を書く頃には脱退が決まっていたのかなと思う。
歌詞全てがそれに重なるけれど
「間違いだらけのお前のまま 答えになれ」
と、米咲ちゃんが悔しくもちーちゃんの背中を押してる言葉に聴こえる。
セットリスト
01 カメレオン
02 AUN
03 急げ
04 ジョーカー
05 塊
06 西東京
07 のぞき穴
08 絶対的な関係
09 今更
10 サイダー
11 恋と嘘
12 いちご
13 プラチナ
14 私
15 Journey
16 勇敢なこども
17 交信
18 BEAR
MC
19 最期の花
20 闇夜に提灯
21 KOIKI
22 黄色い花
23 ほら
アンコール
24 セミロング
25 スーパーハッピーソング
26 楽しい
27 NOW ON AIR
スーパーハッピーソング→楽しい→NOW ON AIR
の流れが良すぎて、どこまでハッピーな気持ちで今日を終わらせてくれるんだよ!
と突っ込みたくなるほど最高な気分で終演を迎えられた。
ああ、文句のつけようがないほど、
佐藤千明は赤い公園のボーカルを走り抜けて全うしたんだな
うんうん、本当にお疲れさま!!!と
会場の皆が思ったんじゃないかな。
これから3ピースバンドになる赤い公園のメンバー皆さんと
佐藤千明に幸あれ!!!
とてもとても良い時間を過ごせたから、藤本も頑張る!!!!!