もう2月も半ば。そろそろ、春野菜の準備の季節です。
春野菜の準備というと、春蒔き初夏収穫野菜の種を用意したり、播種の為の土作りをしたりと色々ありますが、今日皆様に伝える技術は1つ目は前々から何度かココで記載している土作りの事。2つ目は春蒔き野菜の少し専門的な知識を。3つ目は病害虫対策の事の3点に絞ってお伝えします。
先ず1つ目のお題である土作りについて。
土作りの基本は、肥沃で水持ち(保水性)がよく、余分な水分が抜ける排水性または通気性のよい土が最上とされてます。といっても、全ての野菜や花がこの条件を満たすモノが良いという訳ではなく、作物によって土の好みはまさに千差万別です。え?分かり辛い?
一例をあげて、説明しますね。初心者でも簡単に育てる事が出来る玉サボテンでいうと・・・サボテンの土で必要な要素は排水性と通気性が重要です。植物なんだから、保水性大事なんじゃないの?って疑問に思うかもしれませんが、サボテン類や多肉植物に用いる土に保水性の高い土を用いて栽培すると相当上手く栽培しないと根腐れによって腐って枯れます。特に室内で育てる場合はカビ被害で枯れます。サボテンや多肉植物の土で悩むなら、基本鹿沼土に少量の腐葉土を混ぜた土で育てるのが一番失敗が少ないです。園芸コーナーに売られている「サボテンの土」でもよいのはよいんですが、この土。室内メインで育てる場合、日光管理や水やりの回数によっては青カビや赤カビが土の表面にビッシリなんてことになります。半年か1年置きにきちんと植え替えが出来るなんて人なら大丈夫なんですが・・・この春時期って花粉症とかアレルギー持ちなのに植物が好きなんて人には無理ですよね?私自身も花粉症やアレルギー持ちなんで、若かったあの頃と違い、今では毎年植え替えとか無理です。そこで、多肉植物とかサボテン類で年間通して外で栽培出来る品種以外の室内向けは植木鉢の底に中粒の軽石を2~3cm入れ、その上に鹿沼、さらにその上に乾燥腐葉土、植え替えするサボテンなど(古い土は根を傷つけない様に丁寧に竹串などでなるべく除去。)を入れ、腐葉土で軽く固定した後、ウオータースペース(鉢上から2~3cm)を開けて鹿沼で完成。鉢底から水が出るまで水をやり(サボテンに直接水を掛けない)、水が鉢底から出なくなってから受け皿に載せてカーテン越しの窓際に設置。水やりのタイミングは鹿沼土の表面が白く乾燥してきたらやる程度。5月中旬から6月下旬はやや少ない目にして、百円ショップなどで手に入る土に差し込むアンプルタイプを挿すだけ。鉢底や鉢上から根っこがワサワサ出て来るまで(私の経験では3年目ぐらいまで)は植え替えせずとも元気に育ちます。
話を戻して、春野菜の土作りについては市販の「野菜の土」に鹿沼を追加してが一番楽です。配合自分でやりたいって方には、鹿沼、腐葉土、粉状軽石またはパーライト(白い粒粒)、ピートモス辺りを配合するのがお薦め。黒土や火山灰系は春というよりも夏~秋野菜向け。
牛糞や鶏糞も混ぜると肥沃な土になりますが、どちらも完熟乾燥殺菌済でやること。半熟でやると根腐れの原因になったり、軟腐病を媒介する恐れあり。また鉢植えやプランターで動物糞尿系肥料を多く含んだ土で栽培していると、春終わり頃から梅雨時期に赤や黄色の毒キノコが株元にニョキニョキ生えてくるので注意が必要。
豆系だと鉢底は中粒または大粒の赤玉土を。腐葉土は多め、ピートそこそこ、バーミキュライト(キンキラ)コップ3杯、貝殻石灰コップ1~2杯。IB化成等の遅効性の粒肥料を4号鉢で3粒ぐらい。野菜用プランターだと5粒ぐらい。地表の草丈が30cm越えた辺りから追肥。
春蒔きの小松菜や法蓮草などは肥料喰いなので、腐葉土かなり多め、ピート腐葉土の半分ぐらい、パーライトコップ2杯、鹿沼ピートよりやや少ない目、貝殻石灰か消石灰をコップ2~3杯。
土の話はこんなところで・・・
2つ目の専門知識の話。
注意:こういった技術もあるよ!って話なので、必要にない方は読み飛ばして下さい。かなり前にも書いた技術です。
春や夏が旬となる作物の一部には種や苗を植え付けるタイミングに冬の寒さを一定日数与えないと発芽や発育をしないという困ったちゃんがいるんです。身近なところで、食用ヒマワリとか菜の花などの一部作物で。暖かくなる5月の子供の日辺りからこれ等を植え付けて初夏や夏終わり頃から収穫したいっていう場合、暖かくなり始めている所に冬の寒さを当てるなんて自然界では土台無理な話なんですが、こういう場合は種を植え付ける4~5日前から、種をガーゼやティッシュ、キッチンペーパーなどに包んで冷蔵庫の野菜室に投入。植え付ける数時間前から常温に戻してから畑や植木鉢などへ。そうすると、おバカな種が冬から春になったと勘違いして生育を始めるっていう技術です。専門用語ではこれを「春化(しゅんか)」といいます。
この技術はけっこう色々応用が利く技術で、例えば播種から発芽までに数年を必要とする植物を1ケ月で発芽させたりすることが出来ます。
人工的に栽培するメリットが殆どない植物なのですが、身近な食べることが可能な植物で例えると、雑草扱いされているカラスノエンドウやスイスイ(スイバ)を人工栽培するなら必須技術だったりします。
カラスノエンドウ、学名でヤハズノエンドウって呼ばれている野山や空き地で大繁殖する草なんですが、これを人工栽培して研究しようっていう奇特な人間は国内で私含んで数名程度の少数だったり。名前だけなら野山で遊ぶ子供ですら知っているメジャー植物なんですが・・・。
因みに私はこの繁殖能力凄まじいカラスノエンドウの繁殖遺伝子をちょちょいと弄って他のマメ科や近類種に繁殖能力を付与またはカラスノエンドウの食用部分だけを肥大化して常用野菜化するという研究してました。ちょうど私が学生時代に世界単位で食料危機になるって話がされていたのでこの研究をしてたんですが・・・これをどうのこうのするよりも、現在ある常用野菜自体をどうにかした方が早いという結論を叩かれて一応自分が納得できるところまでは研究しました。遺伝子弄るには莫大な資金が必要で個人では資金的に無理なので、薔薇や金魚で有名な自然交配でどこまでやれるかってやってました。元の莢の大きさの3倍までは成功しましたが、体調崩してそこから断念。味はカラスノエンドウを食用にするぐらいなら、そら豆やインゲン育てて食べろってLvですね。他のマメより優勢な点はやはり繁殖力で、寒さ暑さにマメの収量が殆ど変動せず(環境変動なし)、病気に物凄く強い点です。ToToBIGとかで数億当たったらこの研究の先を見たいとは思いますが、金運健康運恋愛運に見放されている私には無理orz
最後に、病害虫対策の話で今日のところは締めようとおもいます。
この時期というか梅雨入りまでの時期の害虫は、手抜きするならオルトラン粒剤パラパラと根元に撒くだけ。身体というか口に入れるモノだから極力体に悪い農薬を使いたくないって人は竹酢(チクサス)液の300倍に薄めたモノや、普通にスーパーなどのお酒売り場で500~1000円くらいで購入可能な麦焼酎や芋焼酎に鷹の爪や乾燥ドクダミを混ぜて5日以上冷暗所で寝かせたモノを3~5倍に薄めたモノを作物やその周辺に散布で害虫予防になります。
病気に関しては風通し(通気性)と日照管理、水やりで殆ど防げます。長雨や曇天が長く続くなら、苦土石灰や貝殻石灰、草木灰といった石灰分を根元や、皴しわ葉っぱになった作物の新芽以外の部分に薄っすらとかけてやると、軟腐病やベト病の初期段階の治療として有効です。