開高健は次のように書いた。
"howはわかるけどwhyはわからない"
"右の眼は冷たくなければならず、左の眼は熱くなければならないのである。いつも心に氷の焔をつけておくことである"
目先の1枚を釣るテクニックを知っていても、それがナゼ釣れたのか説明できないうちは、明日の1枚が釣れるとは限らない。whyを知るためには冷徹な観察眼と高い熱量を持って釣るだけだ。それなのに、我々は安易にhowを求めていないだろうか。
彼はこうも書いた。
"成熟するためには遠回りをしなければならない"
"毒蛇は急がない"
そういうものなのだろう