大学生にいい様に利用されて貢がされただけなのに、
本気で結婚を考えていたF子は、
その後、大学生が卒業旅行に出かけた後に
就職で忙しくなり、連絡が途絶えてしまてっていた。
まぁ・・・
こうなるのは分かり切っていたはずだが・・・
4月以降、さすがに数カ月連絡が無い事に寂しさを憶えたのか、
F子が男を紹介してくれとしつこいので、
今度こそ・・・と思い、再び紹介した。
紹介した男性は、C君。
29歳 大手企業勤務 営業職
外見・・・普通だがモテる
性格・・・男気があって優しい
両親・・・公務員
都心のど真ん中に代々住んでいるので、
それなりに裕福。
アラフォーのくせに年下が良いとか、
イケメンが良いとか金持ちが良いとか五月蠅いので・・・
丁度モデルの彼女と別れたばかりのC君を紹介することにした。
「最初だけ居るけど、後は二人で話してね。
F子ちゃん頑張ってね!」
「うん。」
郷土料理のお店を予約して行った。
「ごあいさつの前に飲み物を注文しましょう。
何を飲まれますか?」
と、私は聞いた。
C君「ビールを」
F子「・・・・」無言。
無言?なんじゃそりゃ?(=◇=;)
「F子ちゃん?」
「あ・・・何飲むの?」
「C君はビールで、私も最初はビールだけど・・・」
「あ・・・私、飲めないから・・・ウーロン茶でいい?」
「いいけど、乾杯だけ付き合えるよね?」
お酒が好きなC君に合わせて、最初の乾杯だけF子のグラスに注いだ。
「乾杯~♪」
自己紹介が済み、会話が弾んでくるとF子の話になった。
「どうして就職しないの?」
アラフォーの年になるまで、一度も正社員として就職した事の無いF子に対し、
疑問を感じたらしいC君は真顔で聞いた。
「専門学校卒業して、派遣でアパレル会社で働いたけど、
シナリオの仕事がしたくて、バイト生活をしてて・・・」
「家賃とか、生活大変じゃない?」
「う・・ん、大変だけど・・・」
と、モゴモゴしていたので、
F子を庇う為にこう言った。
「F子ちゃん家は、親がマンションを買ってくれて、
未だに仕送りも貰ってるから大丈夫なんだよ。
お嬢様なんだよね~F子ちゃんは。」
「そうなの?」とC君
「周りからは、そう言われてる。」とF子。
「そうなんだ?
それで、夢は叶ったの?」
「まだ・・・だけど?」
「え?F子ちゃんて歳いくつ?」
「3☆歳」
「え?随分若く見えるけど・・・そうなんだ?!
それで、まだ勉強中なの?
それで、その歳でバイトしてるのに、
仕送り貰ってるの?」
年齢を言った辺りから、C君の当たりが急にきつくなった。
「うん・・・」
「F子ちゃんのご両親、優しくて羨ましいな~。
C君だって、あんな場所にビル貰って住んでるじゃない?」
F子が責められている様だったので、C君に話を振った。
「そうだけど。俺、仕送りとか貰ってないし。
親は金有るけど、俺は無いし。つか、俺ちゃんと働いてるし。」
「まぁね~・・・」
と相槌を打った。
「あ、言い忘れたけど、俺、彼女5人居るから。」
何を思ったかC君がいきなり言いだした。
「え?!別れたんじゃないの?!」∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
「あの彼女とは別れたけど、彼女っぽいのは今5人程居る」
「そ、そうなんだ?!」
「だから、F子ちゃんとは友達からかな。」
いやいや、きつ過ぎるってC君・・・。
それ、今言わなくて良くね?
F子を見ると、思いっきり顔が引きつっていた。
プライド高そうだからな~・・・
「F子ちゃんの親って何も言わないの?
結婚の事とか仕事の事とか」
「何も・・・」
「お見合いとかも無いの?」
「あるみたいだけど・・・
父が断っちゃうみたいで・・・」
「勝手に?」
と気になったので聞いてみた。
「うん・・・勝手に・・・。
年齢が離れすぎてたりするみたいで・・・」
「そうなんだ・・・」
アラフォーなんだし、取り柄ないんだから仕方ないと思うけど・・・(><;)
「大体、仕送りっていくら貰ってるの?」
「15万・・・」
お嬢様と自分で言うわりに・・・微妙な額・・・( ̄_ ̄ i)
「お嬢様で仕送りっていうからもっとかと思った。
まぁ、持ち家だしバイトの収入もあれば、仕送り余っちゃうでしょ?」
「うん」
「余ったらどうするの?親に返すの?」
「いや・・・返さない。
毎月旅行に行ったりするから。」
「そうだよね、F子ちゃん、旅行好きだもんね~」
「うん」
「電気ガス水道光熱費も親の仕送り?
毎月いくら掛ってるか知ってるの?」
いっこうに話を変える気配すら見せないC君。
「うん、いくらか分からない・・・」
これには私も驚いた。
「え~っ?!明細届くでしょ?見ないの?」
「見ない。捨てちゃうから。」
「自分が毎月いくらで生活してるとか分からないの?」
「う~ん、気にしたこと無いかな・・・」
「・・・ふ~ん・・・今日会ったばかりで失礼だけど・・・。
友達になるという前提で言わせてもらうと、随分な親だね。
それじゃ、子供の為にならないよ。勿論、子供も子供だけどね。」
と、C君が言った。
F子の顔が曇った。
当たり前か・・・シラフだし。
「まぁ、いいじゃん。いろんな家があるんだからさ」
と、私は止めた。
前職が一緒の際、皆に頼られていた優しいC君が、F子には厳しい。
「そうだけど。俺なら、そういう人と結婚しようとは思わない。」
「あぁ・・・そう・・・」
と、私は言った。
「自分が生活するのに、いくら掛るか分からない人と結婚なんてありえないでしょ?」
そりゃそうだわ・・・(=◇=;)
F子ちゃん、本当にお嬢様ならアラフォーでも
いろんなお声が掛ると思うんだけど・・・
やっぱり中途半端な家だと、難しいんだろうな・・・
その後は、F子ちゃんも吹っ切れたようで
大学生の話をしていて、C君に
「男の見る目が無いから、いろいろ聞いて来てくれれば今後教えてあげる」
的な事を言われていて、友達にはなれそうな雰囲気だったのだが。
お会計の時間になったので、店員がC君に伝票を渡した。
会社の同僚との食事でも、
いつもご馳走してくれていたC君。
この日も、当たり前のように払おうとしていた。
「いくらですか?」
すかさずF子が財布を出して聞いた。
「え?払うの?」
と、C君は驚いて聞き返した。
「・・・・。」
「そういう感じだから、大学生の子にも利用されちゃうんじゃない?」
「え?」
「ごちそうさまって言えば、別に良いのに。」
「・・・」
またしても、微妙な雰囲気になったので
「いいよC君。私、結構飲んだし割り勘にしようよ」
と私は言った。
「じゃあ、1000円」
何万かのお会計だったが、結局1000円だけ払い店を出た。
相性が合わなかったのか・・・
結局、電話番号の交換さえしないで終わってしまった。
その帰り、
あんなに大人しくしていたF子が、
「やっぱり一緒に居ると私の方が若く見られるよね?」
と、半笑いで話しかけて来た。
「は?」( ゚ ▽ ゚ ;)
そもそも、どっちが若く見えるかなんて競争した憶えも、
F子みたいにフリフリした格好で若作りした憶えも無かったので
本当に驚いた。
「それにしてもさ~。
なんで男子って1000円とか取るんだろうね。」
「え?」
「1000円とか取るなら全額おごってくれればいいのにね~。」
「は?」
お前のせいだろ?
「おごってくれないと次会う気なくなるよね~」
と、言ってF子はチラッと私を見た。
「・・・」
どこまでも負けず嫌いだけど、
口ばかりで大したことない女なんだなと、この頃から思う様になった。
本気で結婚を考えていたF子は、
その後、大学生が卒業旅行に出かけた後に
就職で忙しくなり、連絡が途絶えてしまてっていた。
まぁ・・・
こうなるのは分かり切っていたはずだが・・・
4月以降、さすがに数カ月連絡が無い事に寂しさを憶えたのか、
F子が男を紹介してくれとしつこいので、
今度こそ・・・と思い、再び紹介した。
紹介した男性は、C君。
29歳 大手企業勤務 営業職
外見・・・普通だがモテる
性格・・・男気があって優しい
両親・・・公務員
都心のど真ん中に代々住んでいるので、
それなりに裕福。
アラフォーのくせに年下が良いとか、
イケメンが良いとか金持ちが良いとか五月蠅いので・・・
丁度モデルの彼女と別れたばかりのC君を紹介することにした。
「最初だけ居るけど、後は二人で話してね。
F子ちゃん頑張ってね!」
「うん。」
郷土料理のお店を予約して行った。
「ごあいさつの前に飲み物を注文しましょう。
何を飲まれますか?」
と、私は聞いた。
C君「ビールを」
F子「・・・・」無言。
無言?なんじゃそりゃ?(=◇=;)
「F子ちゃん?」
「あ・・・何飲むの?」
「C君はビールで、私も最初はビールだけど・・・」
「あ・・・私、飲めないから・・・ウーロン茶でいい?」
「いいけど、乾杯だけ付き合えるよね?」
お酒が好きなC君に合わせて、最初の乾杯だけF子のグラスに注いだ。
「乾杯~♪」
自己紹介が済み、会話が弾んでくるとF子の話になった。
「どうして就職しないの?」
アラフォーの年になるまで、一度も正社員として就職した事の無いF子に対し、
疑問を感じたらしいC君は真顔で聞いた。
「専門学校卒業して、派遣でアパレル会社で働いたけど、
シナリオの仕事がしたくて、バイト生活をしてて・・・」
「家賃とか、生活大変じゃない?」
「う・・ん、大変だけど・・・」
と、モゴモゴしていたので、
F子を庇う為にこう言った。
「F子ちゃん家は、親がマンションを買ってくれて、
未だに仕送りも貰ってるから大丈夫なんだよ。
お嬢様なんだよね~F子ちゃんは。」
「そうなの?」とC君
「周りからは、そう言われてる。」とF子。
「そうなんだ?
それで、夢は叶ったの?」
「まだ・・・だけど?」
「え?F子ちゃんて歳いくつ?」
「3☆歳」
「え?随分若く見えるけど・・・そうなんだ?!
それで、まだ勉強中なの?
それで、その歳でバイトしてるのに、
仕送り貰ってるの?」
年齢を言った辺りから、C君の当たりが急にきつくなった。
「うん・・・」
「F子ちゃんのご両親、優しくて羨ましいな~。
C君だって、あんな場所にビル貰って住んでるじゃない?」
F子が責められている様だったので、C君に話を振った。
「そうだけど。俺、仕送りとか貰ってないし。
親は金有るけど、俺は無いし。つか、俺ちゃんと働いてるし。」
「まぁね~・・・」
と相槌を打った。
「あ、言い忘れたけど、俺、彼女5人居るから。」
何を思ったかC君がいきなり言いだした。
「え?!別れたんじゃないの?!」∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
「あの彼女とは別れたけど、彼女っぽいのは今5人程居る」
「そ、そうなんだ?!」
「だから、F子ちゃんとは友達からかな。」
いやいや、きつ過ぎるってC君・・・。
それ、今言わなくて良くね?
F子を見ると、思いっきり顔が引きつっていた。
プライド高そうだからな~・・・
「F子ちゃんの親って何も言わないの?
結婚の事とか仕事の事とか」
「何も・・・」
「お見合いとかも無いの?」
「あるみたいだけど・・・
父が断っちゃうみたいで・・・」
「勝手に?」
と気になったので聞いてみた。
「うん・・・勝手に・・・。
年齢が離れすぎてたりするみたいで・・・」
「そうなんだ・・・」
アラフォーなんだし、取り柄ないんだから仕方ないと思うけど・・・(><;)
「大体、仕送りっていくら貰ってるの?」
「15万・・・」
お嬢様と自分で言うわりに・・・微妙な額・・・( ̄_ ̄ i)
「お嬢様で仕送りっていうからもっとかと思った。
まぁ、持ち家だしバイトの収入もあれば、仕送り余っちゃうでしょ?」
「うん」
「余ったらどうするの?親に返すの?」
「いや・・・返さない。
毎月旅行に行ったりするから。」
「そうだよね、F子ちゃん、旅行好きだもんね~」
「うん」
「電気ガス水道光熱費も親の仕送り?
毎月いくら掛ってるか知ってるの?」
いっこうに話を変える気配すら見せないC君。
「うん、いくらか分からない・・・」
これには私も驚いた。
「え~っ?!明細届くでしょ?見ないの?」
「見ない。捨てちゃうから。」
「自分が毎月いくらで生活してるとか分からないの?」
「う~ん、気にしたこと無いかな・・・」
「・・・ふ~ん・・・今日会ったばかりで失礼だけど・・・。
友達になるという前提で言わせてもらうと、随分な親だね。
それじゃ、子供の為にならないよ。勿論、子供も子供だけどね。」
と、C君が言った。
F子の顔が曇った。
当たり前か・・・シラフだし。
「まぁ、いいじゃん。いろんな家があるんだからさ」
と、私は止めた。
前職が一緒の際、皆に頼られていた優しいC君が、F子には厳しい。
「そうだけど。俺なら、そういう人と結婚しようとは思わない。」
「あぁ・・・そう・・・」
と、私は言った。
「自分が生活するのに、いくら掛るか分からない人と結婚なんてありえないでしょ?」
そりゃそうだわ・・・(=◇=;)
F子ちゃん、本当にお嬢様ならアラフォーでも
いろんなお声が掛ると思うんだけど・・・
やっぱり中途半端な家だと、難しいんだろうな・・・
その後は、F子ちゃんも吹っ切れたようで
大学生の話をしていて、C君に
「男の見る目が無いから、いろいろ聞いて来てくれれば今後教えてあげる」
的な事を言われていて、友達にはなれそうな雰囲気だったのだが。
お会計の時間になったので、店員がC君に伝票を渡した。
会社の同僚との食事でも、
いつもご馳走してくれていたC君。
この日も、当たり前のように払おうとしていた。
「いくらですか?」
すかさずF子が財布を出して聞いた。
「え?払うの?」
と、C君は驚いて聞き返した。
「・・・・。」
「そういう感じだから、大学生の子にも利用されちゃうんじゃない?」
「え?」
「ごちそうさまって言えば、別に良いのに。」
「・・・」
またしても、微妙な雰囲気になったので
「いいよC君。私、結構飲んだし割り勘にしようよ」
と私は言った。
「じゃあ、1000円」
何万かのお会計だったが、結局1000円だけ払い店を出た。
相性が合わなかったのか・・・
結局、電話番号の交換さえしないで終わってしまった。
その帰り、
あんなに大人しくしていたF子が、
「やっぱり一緒に居ると私の方が若く見られるよね?」
と、半笑いで話しかけて来た。
「は?」( ゚ ▽ ゚ ;)
そもそも、どっちが若く見えるかなんて競争した憶えも、
F子みたいにフリフリした格好で若作りした憶えも無かったので
本当に驚いた。
「それにしてもさ~。
なんで男子って1000円とか取るんだろうね。」
「え?」
「1000円とか取るなら全額おごってくれればいいのにね~。」
「は?」
お前のせいだろ?
「おごってくれないと次会う気なくなるよね~」
と、言ってF子はチラッと私を見た。
「・・・」
どこまでも負けず嫌いだけど、
口ばかりで大したことない女なんだなと、この頃から思う様になった。