去年8月14日に手術を受け前立腺を摘出。

 

8月19日家内と一緒に病理結果を聞き、断端陰性。

 

8月21日家内に付き添ってもらい退院。

 

それ以降家内が病院へ行くことはなかったし、病状について話したこともなかった。

 

9月28日退院後初受診。

 

PSAは0.951

 

期待に反して下がっていなかった。

 

その後受診するたびにPSA値は上昇し、「 死 」 の恐怖を感じながらも、不安にさせたくなくて家内には一切病状を話さなかった。

 

特に症状があるわけでもなく、家内は手術して治ったと思っていただろう。

 

病院には仕事を早引きして受診していたので、通院していたことも知らなかったはず。

 

結局今年2月1日からホルモン剤を飲むことになった。

 

薬を飲み始めてからは乾燥肌になり保湿クリームを買って塗っていたけど、晩酌は今まで通りするし、ランニングもしていたから気づくわけがない。

 

要らぬ心配をさせたくなくて病状を言わなかったけど、放射線治療のために毎日通院しなくてはいけなくなるので、さすがに隠し続けるのは無理だ。

 

放射線治療が始まれば、禁酒・禁ランニングになるだろうからばれるに決まっている。

 

6月になったら話そうと思っていたけど、いろいろあって話せなかった。

 

7月になってもその「いろいろ」が解決せず、言い出しにくかった。

 

土日の泊まり込み業務を終え、昨夜帰宅後ようやく話すことができた。

 

妻はつらいことがあっても感情を表に出さないほうだけど、さすがに表情がこわばっているのがわかった。

 

10年生存率が100%だということと、2月に主治医が「この治療を受ければ一安心でしょう」と言ってくれたことを強調し、安心させるように努めた。

 

ようやく真実を話すことができたのはよかったけど、9年後に生きている自信がないので、家内に嘘をついたような気がして複雑な心境だ。