龍谷ミュージアムで開催されている『眷属』展を見に行ってきました。

 

仏像にハマって3年くらいだけど、龍谷ミュージアムは何回目かなぁ。10回は行っている気がします。他がやらないようなユニークな企画をし、コネをフル利用していろんなところから素晴らしいものを借りまくってくれ、妥当なお値段で拝見させてくれる。京都駅からすぐ近く。ほんとにありがたい博物館です。

 

今回は、仏教における眷属(仏さまの仲間たち)がテーマ。絵や仏像をたくさん展示してくれていました。なお料金はおとな一人1,600円でした。

 

僕が気に入ったものを、今回は8つご紹介しましょう。

 

安底羅(あんていら)大将像(興福寺東金堂) 国宝

慶派らしく衣がダイナミックに風にたなびいており、額に浮き出た血管がド迫力。そのわりに頭の上にあるお猿さんはとぼけたお顔で、たいへん愉快でした。

 

薬師十二神将像(京都 平等寺) 前期のみ

細かいところまで色や線が良く残っていて、眷属ひとりひとりの表情がじっくり楽しめました。

 

十羅刹女像(京都 実光院)

ちょっと首をすぼめていて、女優としては姿勢が悪いですけど(笑)、素朴な愛らしさのある像でした。

 

不動明王二童子像(京都 永観堂禅林寺) 前期のみ

童子の愛らしいこと! 左がセイタカくん(性格悪め)。右がコンガラくん(小心者)。どっちも超可愛く感じるのは男の子の親だからでしょうか?

 

阿耨達童子像(和歌山県 金剛峯寺) 国宝

この像と、

 

指徳童子像(和歌山県 金剛峯寺) 国宝

この像は金剛峯寺(高野山の中核寺院)にある八大童子からの選抜メンバーです。運慶ではないそうですが、でもそれに近い、とてつもない技量の持ち主による像でした。高さが1メートルほどあるので、写真で見るよりずっと大きく感じます。360度、どの角度から見ても素晴らしかったです。

 

神狐像(岡山県 木山神社)

日本最古クラスの神狐像だそうです。可愛い。左の狐ちゃんは鍵を、右は宝珠をくわえています。

 

増長天眷属像(東京国立博物館)

最後にご紹介するのは運慶の孫、康円によるこの像です。仏の眷属(増長天)の眷属ですから、たぶん安い給料で働かされていますので、右足ブーツの先が破れ、足先が見えてしまっています。なんかもう、すごくない?

表情も素敵。

日本人ではなさそうなお顔。口をすぼめ、その周りには皺が生じています。格好良かった!

 

 

訪問報告は以上。

初日に訪問したので熱心な仏像ファンがたくさん来ておられました。あ、僕もその一人か。

 

ホントに良かったので、僕は後期も行くつもりです。

なお今回の特別展は9月21日~10月20日が前期、10月22日~11月24日が後期です。