入院する時、身の回りのものをあれやこれやと持参するかと思いますが、
その中の一つ、お箸
息を引き取った最期の入院のとき、
この時もちゃんとお箸を持って来ていました
でもこの入院中に、お箸を使う機会はなかっただろうと思っています
食べられず、
お出汁のみ、少し
入院中の食事の記録に、そう書いてありました
そんな日が入院中ずっと続いていて
その記録を、涙無しには読むことができませんでした
箸箱は茶色のプラスチック製で、落ち着いた雰囲気です
残されたお箸たちは、華やいだ明るい色が多く、気分に合わせて選んでいたのかな、と思います
箸箱は蓋の部分が少し欠けています
これを捨てることはきっと一生できないのでは、と感じています
「親はいつか必ず死ぬ、心の準備ができてない」
そう思う人も多いのではないかと思います
でもそれは少し違っていて、
親と子という関係性の問題ではなく、その人がどれだけ大事だったかどうか、ではないかと
心の準備はしていました
もうそろそろだめかもしれない…そう思って喪服も買いました
でもすごく辛かった
世界から一気に色がなくなってしまって、
未来がなくなった
そう感じました
今は全然違う人間として、生きているだけなのです
傍からはそう見えないのもわかっていますが…
どんな関係性の人であれ、
その人にとっての大事な人が、この世からいなくなれば、心が削がれてしまうのは仕方のないこと
立ち直る時間も方法も、それもまた人による
最悪、大して立ち直れないかもしれない
でも、立ち直れない自分を責めるのだけは止めておこう
誰かが何か言ったとしても、自分だけは自分の味方でいよう
外野は無視
自分にしっくりくるものだけを取捨選択して、今をやりすごしましょう