木殿神社 橿原市城殿町 | 偏愛的奈良

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奈良の山村の神社を巡り記憶(録)に留めます。
磐座、古代祭祀、旧鎮座地の痕跡を探し巡っています。
ゆえに朱印のある神社はほとんどありません。
たまに偏愛的な酒、音楽、映画、文学、絵画、写真、演劇も。

2021年5月26日

橿原市城殿町 木殿神社 祭神:天児屋根命、素戔嗚命

 

『葛神と戸隠神社』池田源太著、奈良県のクズ神信仰の論文の中に、気吹雷響雷吉野大国栖御魂神社二座について、

「『日本書紀通釈』に、「大和国高市郡気吹雷、響雷、吉野大国栖、御魂神社二座とあり~略~今も、富士村雷岡に御在まして九頭明神と

申奉れるをもおもふへし。」 現在は雷岡付近に九頭神社は見当たらない、それより北1粁ばかり川下、橿原市田中の飛鳥川右岸に

三坪ばかりの叢林となり残っている。里人は、雷岳から昔、飛鳥川の洪水の時に流れてきたと伝え「ふるみや」または「はつおうじさん」と呼び

大旱の年ここで心経をくって雨を祈ることにしていた。」

多武峯、飛鳥からの帰り道、この叢林を探しながら飛鳥川沿いにバイクで走りましたが、見当たりませんでした。