MOLOKAI WORLD OC-1 CHAMPIONSHIPS 2011 に参戦しました。
このレースはハワイのモロカイ島からオアフ島のハワイカイまでの32マイル(直線で)を1人のりのアウトリガーカヌーで渡る世界最高峰といわれているレース
モロカイ海峡は風・波がかなり大きく
この風や波を使って乗りながら(ダウンウィンド)カヌーを漕ぐ
レース当日の朝 宿を出る前の最後のリラックスタイム・・・。
『あああ~!!』 って何度も叫ぶ。
緊張で声を出さずにはいられない・・・・。
ライフセービングの大会や日本のカヌーの大会の時とは違った緊張感
ただただ、無事に最後まで漕ぎきれるのか
あの長い時間の苦しみをまた味わうのか
本当に自分との闘い
そんな気持ちを振り払い、ビーチへ
ビーチには続々とエスコートボートが集まってきている
闘いが始まる
7:30 スタート30分前
海へと入っていく
軽く体を動かしながらスタートライン周辺へ
それにしても去年と打って変わって風が弱い
この風ではオアフまでどんだけつらいのか・・・・・。
不安がよぎる
7:50 スタート10分前
ラインナップ
85人のパドラーが並ぶと圧巻だ
そしてパドラーの向こうにはエスコートボート
このスタート地点に立てたことを本当に幸せに思う
8:00
スタートフォンが鳴る
漕ぎ出す!!
スタート直後の猛ダッシュが始まるかと思いきや、
このコンディションなのでみんな前半抑え気味らしい。
あのローレンもまだ全然見える
レース開始20分が過ぎたころエスコートボートが動き出し
引き波が出来始め、乗りにくくなりながらもこの波をちょっとでも使おうと
カヌーの向きを合わせる
このレース1~2時間はあっという間に過ぎる
2時間を過ぎたころにはオアフがくっきりと見える
フラットといっても少しはうねり、風波はあるのでそれをつないで乗るようにする
去年よりもダウンウィンドたくさんしてきたので波のつかみ方・リズム・パドルの強弱
いろんなことがスキルアップしてきていることを実感
自分の成長をうれしく思う
順調に漕いでいたものの、暑さには徐々にやられてきていた
頭のてっぺんがものすごく熱い
バカなことにサンバイザーにしてしまっていたことに後悔
(このあと100回くらい帽子にすればよかった!!って思う)
だんだん頭も痛くなり1回カヌー降りて海にもぐり冷やす
ちょっと復活!!
また漕ぐぞ!!!
小さなうねりをちょっとずつとること
前へ 前へ
だいぶオアフも近づき、『なんか去年より近く感じるなー』
しかし本当の勝負はここからなのだ
島が大きくくっきりみえるとこから島の横ラインに行くまで
なかなか近づかなく感じる
陸はまだかぁ=ってなる
そしてまさかの向かい風に風向きはチェンジ
エスコートボートのラリーからも
『シンボーだよ~』って声がかかる
向かい風とか思うと体がきつくなるから
心を空に
ただひたすらに漕ぐ
漕いでくれている自分の体のパーツ1つ1つにありがとうを言いながら
ココヘッド横は少しうねりが高くなり乗る
去年もここが1番楽しかった
終盤なので体はきついけど、波に乗ると楽しい気持ちが上回る
波に乗るたびにありがとうをつぶやく
動いてくれる自分の体に
波に乗せてくれる自然に
サポートしてくれている人たちに
震災が起こった中でもこうやって漕げることに
すべてにありがとうを込めて漕ぐ
祈りの時間
少しでもネガティブなことを考え始めたらもうパドルは止まってしまうようなそんな極限状態に
日射病の症状も出てきてまずい・・・・って思う
(頭痛が激痛に、気持ち悪くなり補給のゼリーもスポーツドリンクさえも受け付けなくなってきていた)
でも、あと少し
ポートロックを過ぎ、ハワイカイおビーチが見えたときには半べそ
最後の力を振り絞ってゴールへ
ゴール後もううまく体が使えないほど疲労
しゃがんだり、立ち上がったりもうまく体が動かない
本当にきつい今回のレースだった
でもこうやって乗り越えたことでまた1歩成長
ダウンウィンドを想定して4時間台という目標「のタイムを掲げていたけど、
ダウンウィンドにならなく5時間27分
でも去年は女子トップと1時間以上差がついたけど、
今年は40分
自分のパドルは確実に進化していると実感
そして来年はちょっとこのレースはいけないかなって(金銭面・時間なども含め)
レース前はおもっていたけど、
こんなにきつかったのに来年こそはダウンウィンドで4時間台出したいと
もっと前に近づきたいと思い直した
出来るとこまで挑戦し続けよう
ここまで漕げたことすべてに感謝
ありがとうございます







