刺繍用生地について | Hemiola 刺繍教室

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今日は刺繍用生地編!


刺繍の種類やどんなふうに完成させたいかによって、
生地の種類が変わってきます。


生地の観点からみると、
大きく分けて二種類の刺繍があります。
生地の目を数えたり拾ったりするか、しないか。


まずは目数を数えない刺繍に適した生地からご紹介しますね。

目数を数えない刺繍というのは、

いわゆる「刺繍」のイメージの刺繍と言ったらいいのか…
ラインが自由に描ける刺繍と言いますか、
なめらかなものと言ったらいいのかなぁ
生地に絵を書くように刺すものです。
↑ハンガリー刺繍や

リボン刺繍、


ヒーダボーなど。


こういう刺繍の場合には、
私はあまり刺繍専用の生地は使いません。
大体は刺繍用と銘打っていない麻生地を使います。
綿でもいいと思いますが、
お教室でもみんな麻を使っていて、綿だとどういう仕上がりになるのかわからず怖いので(手をかける刺繍はとくに)、
安全をとって麻にしてしまいます。
本とかにもかならず麻だし。

麻の選び方は、
・細めの織り糸で目が詰まっていること
 ラインをなめらかに出すため
・厚すぎず薄すぎないこと
 透けないぎりぎりくらいがちょうどいいと思います。
 薄すぎると刺繍で攣れやよりがでてしまうし、厚いとさしづらいです。
の二点を重視します。


刺繍用の麻とそうでない麻の違いはおそらく丈夫さです。
先生に、数十年まえに刺繍用でない麻で刺したクッションカバーを見せていただいたのですが、
ところどころ裂けてしまっていました。
なので、
よく使いよく洗濯し擦れることが多い、且つ数十年とっておきたい
というものは刺繍用生地にしたほうが無難です。

刺繍用生地で私がよく使うのはコスモのクラッシーという生地です。
とっても刺しやすくておすすめ。
ただやっぱり刺繍用生地は高いね!
クラッシーは安いほうだけど1mで3900円だものね~
それだけ良質だというのは使ってみたらわかります。


ほかにも、目を数えない刺繍は、
綿やセーターなどなど何にでも刺せます。
針の通りが悪くて刺しづらい時は

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シリコンスプレー!!!!!
一本600円くらいです。
生地にばーーーっとかけて使います。
すごく通りがよくなります。
変色しないしとても便利。
ミシンなどの油がわりにも使えます。




次に目を数える刺繍。
こっちは種類がたくさんあるのですよー。

目を数える刺繍は、
まず生地の目が揃ってないとダメなんです。きれいにいかないので。
なので、刺繍用生地以外の生地を探すのは難しいです。
無理じゃないけどね。買ってみて刺してみて均等かどうか見るという地道な作業が必要です。
その点刺繍用生地はぜったいに均等に揃っているので助かります。
ただ高いよ~~~!


まずはクロスステッチ用。

クロスステッチに関しては、
クロスステッチに特化した生地があります。

こんなふうに格子状になっている生地。
格子の大きさもいろいろあって、
大きいほうが刺しやすいですが小さいほうが仕上がりがきれいです。
初心者さんにおすすめの生地です。
私はこぎんにも使っています。
具体的にはアイーダジャバクロスなどですね。
このあたりはふつうの手芸屋さんでも扱ってて、
どこでも実物を見て買うことができます。
ジャバクロスは国産ということもあって、刺繍用生地にしたらお安い2000円台です。


次に、
こぎんやハーダンガー刺繍につかわれる生地。
こちらはかなり目の粗い生地が適しています。
1センチに7~8目の目数があるものですね。

これはハーダンガーですが、

こんなかんじの粗目の生地の目を数えて刺してしていきます。
糸は5番糸を使います。
こちらも難しそうに見えても初心者向けの刺繍。
ここで使っている生地はコングレスです。
素材は綿。

麻の粗目織りもあります。
そっちのほうが風合いはずっと美しいです。
ツヴァイガルトのコークという生地です。

これですね。
とっても柔らかい生地です。
1m7200円。高額ですな。

ほかにも綿と化繊のベラーナという生地があります。
色のヴァリエーションが素晴らしく、ラメ入りもあります。
見た目はツルンとしていて化繊入ってるな~という感じはしますが、
はりがあって縮みもないので、日常的に使うものには良いと思います。


この辺の生地は、目が粗いのでどんどんほどけてしまう上に、
目が粗い特性で生地が厚いので、仕立てがけっこう大変です。
それもあって、端をカットで仕上げるハーダンガーは向いてると思います。




クロスステッチ用生地でクロスステッチを経験して、
もっと雰囲気よく美しく仕上げたい!と思われる場合、
コングレスやコークよりも目の細かい、
1センチに10~12目くらいの生地に二本取りで刺すのがぴったり。

上の自転車のクロスステッチとは雰囲気がぜんぜん違いますよね。
こっちだとふつうの生地にクロスステッチを刺しましたっていうかんじになります。
これは、生地の目を2目ずつひろって×を作っていきます。

こちらは↑ DMC社のリネン生地です。
張りがあって刺しやすいですが、
ロットや染めるタイミングによってずいぶん生地のいろが変わってしまうそうで、
前と同じ色注文したのにぜんぜん違う色やんけ!!!ってことが起こります、と越前屋のおにいさんが言ってました。

ツヴァイガルト社のカシェルも良いかな~と思います。
こちらはけっこう柔らかいです。
仕立ての時にやりやすい。
色もたくさんあるのがいいですね。

もっと細かい目にクロスステッチをする方もたくさんいますが、
私はこのくらいの目に刺すのが一番好きです。
これ以上細かくなるとけっこう間違えるし目が疲れます。
まぁ慣れだと思いますが。。。w




ドロンワークやシュヴァルム刺繍など、
生地の織り目を抜いて刺す刺繍では、1センチに14目以上のものが綺麗だとおもいます。
私はいつもツヴァイガルト社のベルファストという生地を使います。


糸を抜く場合も途中で切れることなくすーっと抜けるし、
とても扱いやすい生地です。
もうベルファストらぶ!ないと不安になって買い足しちゃうほどですw

ちなみに抜くときにおすすめなのが

Clover N なめらか目打 21-131/Clover
¥810
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先丸目打ちです(・∀・)



ほかにもいろいろと生地はありますが、
私が好きで使ってるのはこのくらいかな。
生地に関してはまだまだ日々研究です。
刺繍仲間と情報交換しながら!
またおすすめ生地が増えたらそのつどご紹介しますね。










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