生理不順と漢方
正しい周期は25~35日周期でそれより短いと頻発月経です。
漢方的原因は大きく分けると以下の5つです。
①気虚(ききょ)
「気」には外へ漏れ出ないように留めておく力があります。
それが不足してしまうのが、気虚タイプです。
胃腸が弱く気を充分に作れなかったり、過労が続いたり、
飲食の不摂生が続いたりすることで気虚になってしまいます。
生理の経血が薄い、疲れやすい、胃下垂がある、息切れしやすい、などの症状が一緒にでることもあります。
漢方は、まず「気」を補うこと。そして、漏れ出た「血」も一緒に補っていけるものがよいでしょう。
帰脾湯が代表処方です。
②血熱(けつねつ)
熱は血の流れを早くさせます。血熱妄行といって、
血に熱邪が入ると血管外に溢れ出してきます。
元々体力がある方が、辛い物・油もの・アルコールなどを
摂りすぎたり、ストレスが過剰にかかることで、
熱が発生してしまうのです。
③肝鬱化火(かんうつかか)
ストレスがかかり血が鬱滞すると、そこに熱が生じます。
その熱の影響で血の勢いが盛んになり統帥ができず、
出血を起こします。
実の病とされているこの肝鬱化火ですが、
実際は、虚証で肝という血の貯蔵庫に血が少なくて、
ちょっとしたストレスで容易に熱を発生してしまうような
場合が多く見られます。
④瘀血(おけつ)
血の流れが悪くなっている状態です。
肝鬱というストレス過多が原因のこともありますし、
冷え、食事の不摂生、手術などの外傷が原因になることも。
どろどろしたものが流れを防いで、行き場を失った血が漏れ出てくることもありますし、古い汚れた血自体が熱をもって
その影響で早く月経がくることもあります。
瘀血の有無は自分でも割と簡単に見分けることができます!
舌の裏の舌下静脈が青く浮き出ている(怒脹している)かた、
生理痛が強い方、経血に血塊が混じる方は要注意です。
⑤肝腎陰虚(かんじんいんきょ)
血と共に津液という潤いを失うと、からだは
カラカラの状態になります。
そうすると、お水の少ない鍋がすぐに沸騰してしまうように、
からだには熱をもってきてしまいます。
それが陰虚です。
陰虚になると顔や手足がほてったり、
イライラしやすくなったり、寝汗をかいたり、
してしまいます。
そうした熱が異常亢進を引き起こし、頻発月経となります。
悪循環を断つ
①や⑤タイプは、気血が虚弱で元々もっているものが
少ないにも関わらず、生理の出血量が多かったり、
20日足らずで生理がきてしまうことで、さらに気血を
虚弱にさせていくので、悪循環になることもあります。
また、②・③・④のタイプの方も、長く続けば
他のところにも必ず影響が及びます。
ちょっとした不調も、早めに対処してバランスをとることで、いつまでもイキイキ元気にいられます!