成り行き!?シリーズ(連載中)

成り行き!?シリーズ(連載中)

久々に小説が再開した。
そんな感じのブログ。
辛口評価を待ってる。
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「おい!起きろ!」

光。
気付くとそこは…どうやら病院らしい。
目の前には心配した顔の女の子がいた。

「大丈夫?包帯ぐるぐるだし、3日も寝てたし」

「あぁ…なんとか大丈夫…みたいです」

「光利~3日寝てていきなり起きて敬語とかやめてよ~。記憶喪失みたいじゃん(笑)」

「えーっと…失礼ですけど、あなたは一体誰ですか…?そして私は…?」

「えっ」

「え?」

「冗談きついって~♪隆太君は?一緒じゃないの?」

「隆太…君?」

「嘘でしょ?」

「そのことについては我々が説明しよう」

いきなり5人の男の人が割り込んできた。
その5人は同じコートを着ていて、胸には鷹のエンブレムを着けていた。

「…どちら様ですか?」

「そーだよ!あんたら誰?」

「貴様に用はない。連れていけ」
「えっちょっと!なんですか!?」
「それをこれからじっくり教えてやる」

続く
ーーーーカチャッ

何かが外れた音がした。

「おい待てよ」

「ほう?本当にしぶといやつだな。人間にしておくにはいささかもったいないな」

ん?
体の自由がきかない?

「いっぺん死ねよ」

僕の体はそういうと、店員さんから銃を取り怪物に向ける。

「てめぇには礼を言うぜ。おかげでやっと表に出れた」

「……なるほど。貴様は本当に人間にしておくには惜しいな」

「死ね」

銃から出た光は轟音を発しながら、怪物の左腕を吹き飛ばした。

「少々油断したか…」

「余裕ぶりやがって。次は体ごと吹き飛ばしてやるよ!!」

「残念ながらそれは不可能だ。あれほどのエネルギーを出したんだ人間ごときが作ったそんなもんではもう使い物になるまい」

確かに銃はバラバラになっている。

「…体の治りが遅いな」

そう言うと、怪物は隆太の体を持ち上げた

「こいつがちょうどいいか…」

ちょうどいい?
何を言ってるんだ。
助けようにも体が言うことをきかない。
と、次の瞬間
怪物は隆太の体に吸い込まれるように消えた。

「ククク…。良い体だ。この体を貰っていくとするか」

「はぁ?言ってる意味わかんねーし体ごと吹き飛ばしてやるよ!!」

待てよ僕!
それは隆太の体だろ?
体ごとって…。
くそっ体が…。

「今の貴様ではむりだ。返して欲しいなら我らの城にまで来ることだ」

そういって怪物は僕の頭に手を置くと、
僕は倒れていた。

続く
何が起こったのかとっさに理解出来なかった。光莉の声が遠くに聞こえている。なんだ?光莉が泣いてる?その光莉の顔をまともに見ようとするが意識がついていかない。
そのまま俺は遠退く意識と共に倒れた。

「おいてめえ!何したんだ!」

「クク…見てわからんか?」

「!!」

「殺した」

感情のない冷たい声。血を流して倒れてる人。目の前にいる手を血で染めている人いや化け物。

「てめえもおんなじ目に合わしてやるよ!」

怒りで相手との力の差も分からなくなっていた。そして冷たい鉄パイプを握る。

「死体がもうひとつ増えるな…」
「てめえの死体がな!」

ガツン!
鉄パイプは確かにそいつの頭をとらえた。それでもそいつは虫を払うかのようにパイプごと僕を叩きつけた。

「ぐっ…!」

仇をとれ。その言葉だけが頭の中を回る。

「中々丈夫な人間じゃないか…」
「鍛えてあんだよ!この化け物!」

化け物は笑うとゆっくりと近付いてきた。

「なら今度は確実に殺しておこうか?」

化け物の目は全く笑っていなかった。足が震えだしたのが分かる。あまりにもはっきりとした死の予感。

ドスッ

鈍い音。

「…遅くなっちまったな。もう大丈夫だ」

崩れ去る人。

「店員さんっ!」

二人目だ。僕のせいで二人も殺してしまった。一人目は最愛の人を、二人目は見ず知らずの助けてくれた人を。

無力。

そのとき、何が外れる音がした。
走ってるときは気にしなかったけど、周りの建物の壊れようが酷い。これが全部あの怪物達のせいだっていう。

「光莉…こんな奴らがいる次元もあるんだな…」

「でもあいつらも他の次元から来たって言うし、僕の次元にもきたらそれこそ全滅するのは時間の問題じゃん…」

「光莉の悪い癖だ。僕の、じゃなくて`僕らの´だろ。俺もいる」
「そんな細かいことよく毎回っ…!」

「どうした?」

「ま、前っ!!」

光莉の指差す先に怪物…。

「うわっ」

火を噴いてくる。

「どうすんの?遠回り?」

「んな訳あるか!時間が今はもったいない。ここは正面突破だろ!」

怪物がまた、火を噴いてくる。手を前に出して光莉を守りたい…念じながら強固な盾を想像する。

「こんな感じか…?」

次の瞬間、火の玉を弾き返した。そして相手の火を食い尽くし、怪物を跡形もなく吹き飛ばした。
あまりに一瞬のことすぎて、光莉も呆然としてる。

「行くぞっ!」

俺の声で我に返ったらしい、また走り出した。






「でもこっちの道は敵が全然いなくていいね~」

「確かに。あっちの道は敵が多かったの……」

最後の一文字は永久に闇に消えた。

続く
「結局あれなんなの?映画の撮影じゃなさそうだけど」

「あの人が言うには怪物も別の次元からきたらしいけど…」

光莉はさっきの話を全然聞いていなかったようだ。光莉はあの人の銃でさえ目を瞑っていて見ていないみたいだ。

「すいませーん。あの怪物結局どこいったんですかぁ?」

「あんた見てなかったのか?」

「こう見えて僕、ホラーとか全然ダメで…」

「あいつなら吹き飛ばした。これでな」

「不思議な形ですね~」

「こいつは俺の能力を弾として発射するからな」

「能力?」

「次元を渡ってきたのはあいつらだけじゃない。あっちの次元の生き残りと対抗するための能力だって渡ってきた」

「それがその銃ってことですか」
「あぁ。あの兄ちゃんは別の次元から来たっつーのにもう能力が芽を出してやがる」

「ただ珍しいな」

光莉とあの人が何かを話している。と、

「助けて下さい!」

同じように怪物に襲われている人。しかも怪物の多さが尋常じゃない。

「なんで逃げ遅れてんだよ!」

「すいません!避難路に先回りされてて…」

「何!?」

「悪いがあんたら、もう店は近い。俺があっちを助けるから二人でいけるか?」

「分かりました」

「れから兄ちゃん」

「はい?」

「もし怪物に襲われたら、守りたいって思いながらてを前に出しな。そうすりゃ守れるはずだ。それがあんたの能力だ」

「俺の能力…」

「すぐに追いつく」

そして俺たちは二手に分かれた。

続く
「うっ…」

グロいのが苦手な光莉が口をおおっている。
人が怪物に食べられてる。夢なのか、これは。あの人を信じたとしてもここは地球のはずだ。なのになんでこんな怪物がいるんだ。

「なんで…こんな怪物…」

「俺も平和な次元に生まれたかったわ…。あいつらはあんたらと一緒で別の次元からきたらしい。来たんがすごい昔やから、詳しくは分からんけど」

「雑魚で運が良かったやん!こいつからなら俺はあんたらを逃がせるわ」

そういうと懐から、

「銃!?」

すると次の瞬間、銃が光ったかと思うと怪物が跡形もなく消えていた。

「えっ…。今何を…」

「ただ銃撃っただけやん。後は話ながらはしんで!!」

そういうと店員さんは来た道を戻りだした。
俺は固まってる光莉の手を取って追いかけた。

続く
「そんな悠長なこと言ってる場合じゃないってどういう意味ですか?」

「………」

「普通地震が起きたらまずは避難場所に行きます。しかしあなたはあのお店に戻れと言いました」

「あぁ」

「しかし失礼ですがあのお店が地震に耐えられるとは思えないんです。説明してください」

「……驚くなよ」

「なんなんですか?」

「ここは君たちがいるはずの次元じゃない」

「え?」

何を言っているのか理解出来なかった。ここが俺たちがいるはずの次元じゃない…。一体どういうことなのだろう。

「ここが僕たちのいるはずの次元じゃないってどういうことですか?」

耐えかねた様に光莉が聞く。店員さんは静かに口を開いた。

「簡単言うとそうだな……パラレルワールドってことになるんかな?」

「パラレルワールド?」

「あぁ何かの拍子に次元が繋がって来てしまったのだろう」

「信じられません」

「そうだろうな…。しかしこんなところで時間使ってたせいで見つかったよ」

店員さんが指差す方を見ると……え?
光莉が叫んだ。

「怪物っ!!」

そう。そこにいたのは明らかに人ではない、そして人を食べている、怪物だった

続く
外に出るとさっきの地震で建物が倒壊していて外の人たちはパニックに陥っていた。
確かに揺れが大きかったもんな。
「こういう時の避難場所ってどこだっけ!?」

光莉もさすがに焦っている。

「一番近いのはすぐそこの広場だ!!」

「よし!行こう!」

地図の通りに一番近い道を行く。安全な道を選んで行っていると、さっきの店の店員さんを見つけた。
避難場所とは逆の方向に血相を変えて走っている。

「避難場所こっちですよ!」

「…あんたら、なんで出てきた?」

「え?」

「出ちゃいかんと言ったろう!!」
「でも僕ら学校が決めた避難場所に行かないと行けないし…」

「今はそんな悠長なこと言っとる場合じゃないんや!!」

「…でも」

「今からでも大丈夫や。戻りな」
この時は、この人が何を言っているのかも今の状況も分かって無かった。

続く

不思議な体験だったな・・・。

でも何かわからないし、今はそんなことよりも楽しまないとな。

せっかくの修学旅行なのに。


「美味しい店ってなんだよ?」


「沖縄に来たんだから沖縄そばでしょ!!」


「そうだな」


「ここだよ!ここっ!!」


光莉が指さしたのは

明らかに廃れてそうな店。

でも一応「沖縄そば」という看板は出ている。


「・・・・・・・ほんとに?」


「ほんとだよ~」


光莉の言葉とは別に安心できるような雰囲気が

目に見えるような気がした。

だからこんなに古ぼけていても店の中には

結構多くのお客さんがいた。


「お、いらっしゃい!!その感じ、修学旅行かい?」


これもまた感じのいい店員さんだ。

なぜかそういう雰囲気が見える・・・・・・気がする。


「はい!そうなんですよ~。ここの沖縄そば美味しいって聞いて!!」


「嬉しいな。じゃあ席はここで、2人でよかったよね?」


「はい!沖縄そば2つもらえますか?」


「まいど、沖縄そば2つお願いしま――す!!」


そう店員さんは厨房のほうに怒鳴って奥に消えていった。



・・・・・・・・・・しばらく後・・・・・・・・・・


「お待ちどうさま!!沖縄そば2つね」


「ありがとうございます!じゃ、食べよっ!」


「そうだな」


「いただきます!」


沖縄そばは見た目とてもシンプルで別のところのほうが

美味しそうだなとは思ったが

味はとてもおいしかった。

ここにきて正解だったな。

別にそんなにいそうでいるわけでもなかったから

光莉としゃべっていた。


急に地響きと主に地面が揺れ始めた。


「地震だ!机の下に隠れろ!」


店員さんが叫んだ。

光莉はすでに机の下にいた。


しばらくしておさまると

店員さんが奥から大量に出てきて店から出始めた。

俺たちもそれにならって出て行こうとすると

危険だから中にいろって言われた。

それを光莉が守るわけもなく

店員さんが出て行ったのを見てから

俺たちも店から出て行った。


人の話は聞くもんだとその時初めて思った。


続く