55歳の出発 先日、勤め先を退職。 僅か1年と5カ月の在籍期間は、今までで最も短い。 そして、会社員としてのキャリアは、これで終わり にするつもりだ。 真面目に働く気がなくなったわけではなく、人生を 投げ出したわけでもない。 むしろ、その逆。 若い頃から、「自分で何かやる方が君には向いてる (=組織に合わない)」と人からは言われてきたし、 自分でもそう思ってきた。 それなのに、独り立ちする踏ん切りが今までつかず、 「生活のため」を逃げ口上に勤めては辞めるという ことを繰り返してきた。 しかし、もう、そんなこともおしまい。 これからは、覚悟を決めて一人でやっていく。 まだまだ先の長い(そうあってほしいと願っている) これからの人生、どのみち死ぬまで働き続けること になるなら、自分が納得できることをやっていこう。 そう思って、初めての自己都合退職を決断した。 家庭崩壊・貸金の踏み倒しや財産のごまかし・職場 の人間関係による発病etc. 数多くのつらい体験を重ねて、心理カウンセラーや メンタルケア・アドバイザーとなった今の自分には、 誰も傷つけない人間関係&職場環境の構築を目指し、 心の「助け人」となる、という目標がある。 取引先のドライバーに「休憩を取らずに走れ」とか、 気に入らない従業員のことを陰で「(フルネーム)、 殺したろか!」などと管理職が言う職場。 相手を軽く見て、情報伝達やコミュニケーションを 怠っていたことが原因で不都合を起こした上、自身 の非を棚に上げて相手を一方的に責め立てる事務職 がいる職場。 こんな職場とはおさらばだ。 55歳の出発。 生活の不安や今後の勉強、フリーとしてやっていく ための仕事の構築など問題は山積みだ。 だが、それもまた一興。 だから、人生は面白い。 そう思っている自分が確かにいる。 小学校の給食で一度だけ出た「牛肉のカツレツ」と 某蕎麦屋の「キスの梅肉揚げ」の味、そして、もう 三十年近くも前に好き同士なのにお互いに気持ちを 言えないままだった女性を今も忘れられない自分。 実家の近所のスーパーで売っている「あじの梅しそ フライ」にドハマりしている自分。 そんな自分と一緒に… だから、きっと大丈夫。 知らんけど。