学校の近くの寮暮らし。
1年、2年はそりゃぁもう忙しくって、学校と寮の往復のみ。
張り切って詰め込みすぎて、毎日1限~5限までみっちり勉強してました。
さすがに2年では5限は週に何回かになったけど、おかげで2年間でかなり単位は稼いだよね。
3年、4年では、拍子抜けするほど授業が減るから、うまくまとめて取れるコマ割りで時間割作って、空いた時間はバイトに励もうと。
なんせ、400万の借金だからね。
初めてのバイトは、最寄りの駅前の喫茶店。
結構サラリーマンって、ヒマなんだなって思ったのを覚えてます。
今みたいにノートパソコンもスマホも無い時代。
お店に置いてある古い漫画とか2冊も3冊も読んでるの。
それも、コーヒー1杯でよ?しかも、何人も何人も。
思えば、バブルの陰りが忍び寄ってたのかもね(笑)
自分で言うのもなんだけど、私、当時はスレンダー(死語?)で、結構モテたのです。
常連のお客さんにからかわれたり、マスターからは「あの客、オマエ目当てw」とか言われたり。
ちょっとシモネタっぽい冗談言われる程度で、別に悪い気はしなかったけど興味もなかった。
と、言うか、(相手してやってるんだから、時給上げろよ
)とか思ってました。
数か月経ったころ、何回か顔合わせた密かに(ちょっとイイな・・・)なんて思ってた
イケメンのお客さんからこっそり名刺渡されたんです。
「仕事終わったらケータイに電話して」って。
笑うかも知んないけど、当時ケータイ持ってるだけで、上流階級認定だったのよ。
ぜんぜんスタイリッシュじゃない端末だったけどね。さすがにショルダーバッグ型じゃなかったけど。
ケータイも魅力的だったけど、なんせ名刺なんて渡されたのも初めてで。
それだけで舞い上がれた若き日が愛おしい・・・。
なんとなくマスターには報告出来ず、寮に帰って友達に相談したの。
その友達には社会人の彼氏がいてね。私ら友達ウチでは最前線を行く憧れの”ナウい”同級生(笑)
その友達は言いました。確信のこもった、低い声色で
「ケータイ持ってるなら間違いないっ!!!」
なんの根拠もない、ガキんちょの思い込みですよ・・・。ホント、今考えても恥ずかしい・・・。
きゃっきゃ言いながら、100円玉たくさん握って寮のピンクの公衆電話からドキドキして電話しました。
「ご飯食べに行こう」
って誘われて、あたふたおめかしして学校の前で待ち合わせ。
もうね、車で迎えに来てくれる彼氏(じゃないけど)なんて、当時の女子大生のステータスだったんですよ。
浮かれまくってましたよね・・・。
京都の有名ホテルでディナーでしょ、
高層階のバーでちょっとお酒飲んで。
(もしかして、もしかして。。。)なんてドキドキしてたけど、
部屋に連れ込まれることもなく、街中を抜けて高台の方へドライブ。
(当時はね、飲酒運転の取り締まりって、今ほど厳しくなかったの・・・)
理想のデートコース。
そんときは艶っぽいことは何もなかったんだけど、若気の至り、展開は早かった・・・。
(続きは、アメンバー限定で💦18禁
)
その後、ケイゴとの関係は大学卒業後まで続く。
この時はまだ、地獄の入り口にいることなんてまったく知らずに・・・。