小田急カクタのエレクトリカルパレード -11ページ目

小田急カクタのエレクトリカルパレード

ごくごく個人的な何か。

技術的なメモとか、どっかの誰かに、多分役立ちそうな役立たなさそうな。

 前回の続きです。引くぐらい長くなったので。


3)幅広いコミュニケーションスキルが身につく
 情報システム部門である以上、社内営業は避けられません。案件を通すための根回し、交渉力、企画力、ステークスホルダ間の調整力、人間は面白いもので、同じ組織に居ても考えている事はバラバラです。規模は問わず。それらを全てまとめる必要が出てきます。システム面はもちろん、時には社内政治的にも。

 それだけではなく、ベンダー担当者とも折衝しなければなりません。この状況であると、「システム面の理解」と「業務知識」の両方を兼ね備えているのは、ひとり情シス担当者だけです。

 当然、日本企業である以上、なれ合いや、バーター取引。稟議書に判子を逆向きに押すようなシーンが出てきます。それらを踏まえ、ITに関わる全てをコントロールできるのは、ひとり情シス担当者だけです。だって、他の人には技術背景が無いから判断がつかないのです。

4)それらを踏まえると、経営感覚が身につく
 この状況で、IT知識や業務知識の習得、自分の抱えるタスクや周辺事情、社内関係者の利害、これらが見えてくると、自然と経営感覚が身につきます。

 なぜ身につくかというと、必然的に社内のあらゆる事に関わってきます。末端の営業マンが、経営感覚を持ちながら仕事をする、が理想になるということは、持っていることに超したことは無いけど、それは現実的では無いという証左にもなります。

 しかし、社内の職制が末端であろうとも、必然的に案件にかけられるコスト、労力、得られる利益、情シス担当者はそれらを判断して、物事を進める必要が出ます。

5)毎日同じ仕事が無い
 もちろん、ルーティンワークはあります。業界情報を入手したり、新しい仕組みの学習、保守に関わるもろもろの作業。

 しかし、常に既存システムの改修や、新しい仕組みの構築。これまでの手法が通用するかもしれないし、新しい手法を学ぶ必要があるかもしれない。

 前回書いたように、同職種の人にも過酷と言われますが、間違いなく言えるのは、この仕事についてから、「飽きた」事は一度もありません。過酷だと思ったことはありますが……。

 ここに記したのはほんの一部です。あくまで、個人的に思うところと、おおよそ平均解だろうなと思うこと、それを絞って書いてみました。

 ひとり情シスのあなた、これだけの事をこなしているんです。社内に、技術的や労務的な理解者が居ないとしても、誇りに持ちましょう。私の尊敬する技術者が言っていました。「エンジニアが言っていることが100%正しい」自分はこの気概だけは忘れずに持っています。

 技術的な事はもちろん、周辺事情も踏まえて、あなたが日々出している答え、というのは合理的で、間違っていないのです。

 これから、ひとり情シス担当者になろうとするかた。大変な仕事ですが、スキルが身につくのは間違い有りません。そして、想像以上のやりがいがあります。しかしながら、まっとうな人間であれば持ちうると思いますが、特殊事情が絡むことによって、代替人員の調達が難しく、引き継ぎも難航します。

 究極は逃げてしまえばすべて終わりますが、「まっとうな人間である」ということは、義理人情を人並み以上に感じるのであれば、辞めるのは難しいタスクになります。いくら、労働基準法が退職2週間前に意思表明すれば良いとなっていても。

 「情報システム 資質」なんていう検索ワードもあったので、次回は、「情報システム担当者として必要な資質」について、思うことを書いてみたいと思います。それか、メンバー限定でごく個人的な話か。

 それにしても、現在採用が難航している、後輩への言葉なのかもしれません。そんな気がします。