むかし、むかし
あるところに
それはそれは美しく優しい娘いました
でも悲しいことに
娘の母親は娘がまだ赤ん坊の頃に
なくなってしまいました
娘のさみしさを
少しでも埋めれないものかと
父親が再婚をしたのですが
新しい母親は娘にたいそう厳しく
連れてきた義姉妹(こども)たちも
毎日娘をいじめていて
娘の悲しみは募るばかりでした。
そんな中、父親も
不治の病で倒れてしまい
娘は悲しみのあまり
屋敷を飛び出し
庭の森へと走っていって
しまいました
勢いよく森を走りまわったせいか
少しずつ冷静になり
泣き叫んでいたのに
今はポタポタと小さな雫を溢し
歩くようになっていました
そんな娘の悲しい様子を
みかねたのか
【~キミどうしたの?~】
とどこからか声が聞こえました
娘が「だあれ?」
と聞き返すと
また声がしました
【~さびしいの?~】
どこからか聞こえてくる声に
娘が「ママもパパも会えなくてひとりなの・・・」
【~ひとりがイヤなの?~】
娘は「ぅん・・・さみしい・・の・・」
娘の言葉に
しばらく返事がなくなり
娘があたりをキョロキョロしていると
【~じゃあ、ひとりじゃなくなったら笑ってくれる?~】
その言葉に小さく頷くと
奥の方で何かが
光り輝いきはじめました
木をかき分けるように
光によっていくと
切り株の上に光り輝く
ガラスの靴がありました
「私にお話してたのはあなた?」
娘が恐る恐るガラスの靴に話しかけると
【~履いてみて?きっと笑わせてみせるから~】
少しとまどっていましたが
その声に導かれるように
娘はガラスの靴を履きました
すると娘の足にピッタリ合うように
靴が小さくなり
あんなに眩しく輝いていた光もなくなり
ガラス本来の美しさだけが
キラキラと娘の瞳にうつっていました
【~これでキミはひとりじゃない、これからずっと一緒だよ~】
【~キミの名前は?~】
・・・・・・「シンデレラ」・・・・・・