『「十二国記」山田章博原画展』(石ノ森萬画館) | 空色ノートのブログ

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映画、音楽、写真、旅行、漫画が好きです。美術館、博物館、神社、お寺など、時々出かけています。毎週の楽しみは、私の愛した歴代ゲゲゲ、薬屋のひとりごと。

石ノ森萬画館(宮城県石巻市)で開催中の、『「十二国記」山田章博原画展』を観てきました。


小野不由美先生による小説「十二国記」シリーズ。山田章博先生はその装画・挿絵を担当し、30年以上にわたって物語の世界を彩ってきました。
この展覧会では、新潮文庫 完全版の装画・挿絵を始め、講談社X文庫ホワイトハート版、グッズ・イベント用の描き下ろし、ラフ画など、150点以上の直筆原画が紹介されています。



現在刊行中の新潮文庫 完全版はもちろんのこと、思い出深いホワイトハート版、芸術新潮や画集の麗しい表紙、あまり目にすることがなく新鮮だったDVDジャケット、特別感のあるカレンダー描き下ろしや「十二国記」の日 記念プレゼント、丁寧な描き込みに驚いたちびキャラ、萬画館ならではの「仮面ライダー鎧武」のクリーチャーデザイン画と、盛り沢山の内容!
・DVDジャケット、泰麒&汕子の可愛らしさといったら!景麒&六太&泰麒の絵も心が和むなぁ…と。
・カレンダー 2015年 描き下ろし の珠晶、「十二国記」の日 記念プレゼント 2019年 の楽俊が好き。

ペンタッチ、墨の塗り重ね、修正箇所、下描きの鉛筆の跡など、間近で眺めることができ、とても感激しました。

ラフ画や下描きとの比較も楽しかったです。
・月の影 影の海 (上) 陽子のスカート丈が長めに?
・東の海神(わだつみ) 西の滄海 六太が口を開け、尚隆に話しかけているよう。
・図南(となん)の翼 珠晶の頬が少女らしくふっくらと。表情もより余裕のあるものに。
・黄昏の岸 暁の天(そら) 表紙のラフ画第1稿と決定稿の違い(泰麒と花影)にビックリ。景麒も陽子の近くへ。
・「十二国記」画集《第二集》青陽の曲 泰麒の髪が長めに?
・ちびキャラ 飛燕のそばに書かれた「いらない?」が切ない…。採用されて良かった。

「芸術新潮」2022年6月号 表紙 作画風景の映像で、制作過程を観ることができたのも嬉しかったです(約6分)。

時間をかけてじっくりと鑑賞、山田先生の美しい絵を目に焼き付けてきました。

会期は、4月9日までとなっています。

昼食は、萬画館の展望喫茶「BLUE ZONE」でコラボメニューの十二穀米グリーンカレーとラテ&十二国図クッキーセット。スタンプラリーをしながら「Cafe 蓮」に立ち寄り、楽俊のクッキーを購入しました。

「十二国記」尽くしで大満足の一日でした!