出会いは、大震災より前だった。





コミュニティFMが始まるんだぁ~←古いっ(笑)





興味本位でチャンネルをあわせた。





ローカルだなぁ~と、聞き流していたが





それでも車の中で聞く事が多くなった。





そして、東日本大震災当日





何でもいい! どんな状況なのか少しでも身近な情報を知りたい!!!!





群馬TVやFM群馬も聞いてみた。





でも、イマイチ聞きたい情報が流れない・・・・・





そんな時





特別編成で一生懸命に前橋周辺の状況を伝えていたM wave。





まだ、慣れないパーソナリティのアナウンスは


時折、噛み噛みに噛んでいたけれど





入手した被害状況を事細かに伝えようとしている一生懸命さは伝わっていた。





それから毎日聞くようになった。





その頃、入院していた母が「ラジオが聞きたい」と言った。





TVは疲れると、言う。





入院前からNHKの放送聞いていた母。





ラジオの方が好みだった。





大部屋の為、イヤホンで聞かなければならない。





私は、ウォークマンを母の元へ持って行った。





その日は、市内の小中学校の入学式の日桜





ウォークマンの使い方を教えながらスイッチを入れた。





イヤホン越しに





前橋市に新しく誕生した中学校から入学式の模様を生放送すると言う





アナウンスが流れた。





そう!





母がずっと面倒をみてきた孫がその中学校へ入学する日だった。





偶然なんだろう。





でも


神様からのプレゼントプレゼントとしか思えなかった。





本当なら一緒に入学をお祝いしたかった母。





お赤飯の1つでも炊いてやりたかった・・・・と。





「入学式の生中継が始まるよ」と、イヤホンを母に渡した。








目を瞑り聞き入っている母。





校歌も流れた。





きっと無関係の人にはつまらない放送だったかもしれない。





しかし、母にとっては





一緒に入学式に出席している気分が少しでも味わえ





とても、感慨深い表情だった。





それから1ヶ月が過ぎた頃





母は、旅立っていった。





享年64歳




母の居ない2度目夏だ。








お悔やみに来てくださった方々の「まだ若いのに・・・・」の言葉に





「rihoちゃんのお母さん、若いね!」と言われていた子供の頃を思い出した。




ずっと走り続けて終わりを迎えた母


なにも親孝行できなかったよ..............................








rihoだよ。



そんな思い出のあるM wave





ローカルな話題が好きだよ。