英文:

He decisively grabbed the glass of milk, downed it, suddenly felt revolted, and then was gone without saying anything. The milk, actually, had long since spoiled.

 

上差しまず、動詞の確認:

 

grabbed、 downed、 felt revolted、was gone × 4個

 

!felt revoltedは、正しくはV(felt) + 過去分詞(revolted)であるが、まとめてVとした。

 

そして、1つの文に複数の動詞があるため、接続詞と関係詞を探してみると、andを発見。

 

いわゆる:

 

               A, B, C, and D

 

の形である。

 

✅ここで、A,B,C,Dに当たる文中の動詞の時制は全て過去形であり、全て共通した時制である。このような場合、動作の順序はA右矢印B右矢印C右矢印Dの順になる。

すなわち、つかんでgrabbed右矢印飲んでdowned 右矢印気分悪くなってfelt revolted右矢印いなくなったgone、ということ。

 

チョキSVOMの確認

 

He  decisively grabbed  the glass of milk,  「A」

S         V     O

          downed it,               「B」

              V  O

 

            suddenly felt revolted,          「C」

                                         V

                       and

 

               then was gone without saying anything.「D」

       V     M

 

 

!残りの文も

The milk, actually, had long since spoiled.

         S              V

 

✅「 , 」の意味

 

           S, actually, V

 

2つの「 , 」は「挿入」である。「 , 」で挟まれた箇所は、まずは、外して考えてみて、最後に挿入箇所の単語の意味を考えてみてもよい。

 

✅actually

 

今回のactuallyの意味は、「対立」である。矢印で書くと、「 左右矢印 」となる。初めは何でもないすました感じのミルクであった。しかし、actuallyを使って、ミルクは予想に反して左右矢印、「実は」、「実際は」、とうにlong since傷んでいたspoiledということを表現した。

 

高い頻度で、actuallyは「対立左右矢印」の意味(予想、事実に反して左右矢印)のことが多い気がする。しかし、文によっては、単なる「言い換え」と取った方が意味が通じる場合もあるので(この場合、=って感じになる)、文脈に応じて対応した方がよいと思われる。

 

訳 Voca boost例文ーMilk 参照

 

英文:

To that table came a rowdy man, who was strapping, reckless and wayward.

 

上差しまずは、動詞の確認:

 came, was の2個

 

✅<be動詞>の用法は以下の2つ。

   ➀ SV

   ② SVC 

 

✅<come>

      ➀自動詞 SV

   

 

はてなマーク1つの文に、なぜ動詞が複数でてきたのか?

 

以前のブログSVOCMと形容詞で「節」を紹介した。実は、「節」は、ある条件の元では、1つの文に「節」を付け足せる性質がある。その条件とは、SVの初めに特殊な単語をつけると可能となる。その特殊な単語のことを、接続詞とか関係詞とよぶ。すなわち、

 

                                                       「接続詞 + SV」、「関係詞 + SV」

 

の構造のために、1つの文の中に複数の動詞が出てきたといえるニコニコ

 

てことは、接続詞と関係詞がつかない節もあることになる。その節は「主節」と呼ばれ、1つの文の中に1つしか存在しないポーン

 

 

はてなマーク今回の文で、接続詞、関係詞にあたる単語は何か?

 

それは、「who」である。このwho節が、どこからスタートするかを明確にするため「(」を付けるとしようニヤリ。同時に、2つの動詞のうち、cameが主節の動詞ということになる。文構造は以下のようになる。

 

To that table  came  a rowdy man,who was strapping, reckless and wayward.

    M   V主   S 

 

ここで、主節の文型がMVSと決まり、文型自体はここで完了するニコニコ

 

チョキ次に、

 

a rowdy man,( who was strapping, reckless and wayward 

 

を考えてみる。was 以下のstrapping, reckless and waywardは「形容詞」である。

 

✅「形容詞」の働きは:

 

➀ 名詞を修飾する

② Cになる

 

was<be動詞>が、SVC(第ニ文型)をとれることを考えると、strapping, reckless and waywardはCであると決まる。<be動詞>はSVCで文型が完了するため、「 )」を付けて、who節終わりを確認すると以下のようになる。

 

a rowdy man,( who was strapping, reckless and wayward)

 

今回の文の主節の動詞はcameでSV(第一文型)で文型はすでに完了しているため、これ以上OとかCとかに、なりようがない。よって、このwho節はSVOC以外になるため、Mとなるニコニコ

 

To that table   came a rowdy man, ( who was strapping, reckless and wayward).

    M  V主     S           M

 

はてなマークこのwho節の意味は一体、何だろうか?

 

✅who節の意味

  ➀名詞節

  ②形容詞節(名詞を修飾)

  ☞   who節は名詞が不足する不完全な文ニヤリ

  ☞(who節は、副詞節にはならない

  

ところで、Mは形容詞か副詞であった。who節副詞節にはならないため、この文中のwho節形容詞節となり、名詞a rowdy manを修飾することになるわけだ。ゆえに、who節のMは形容詞節になるしかないポーンことを覚えておこう。

 

ちなみに、「, 」があるのは「非制限用法」というやつだげどアセアセ、形容詞節であるのは変わりないので、今回は気にしないでおく。

 

はてなマークwho節内に名詞が不足してる?

 

加えて、who節内には、wasのSにあたる名詞がないびっくり。じつはwho節は名詞節であろうと形容詞節であろうと名詞が不足する不完全な文がくるニヤリ。しかし、wasの前にSがないのはなんか変であるびっくり。そこで、このwhoがピンチヒッター的に野球、本来のSの代わりになっていると考える。では、もともとのSはどこに行ってしまったのかはてなマーク

今回のwho節は形容詞節であり、修飾する名詞が存在する。その名詞はa rowdy manであった。じつは、このa rowdy manは、wasのSにあたるwho節でどこかに行ってしまった名詞である。文法的には、「先行詞」と呼ばれる。つまり、who a rowdy man。さいごに、a rowdy man was strapping, reckless and waywardとすると、意味も通じるので、who =a rowdy manで間違いなさそうである。

 

はてなマークthat tableも名詞なんですけど・・・

 

英文によっては、目の前にある名詞が「必ず」先行詞になるかと問われれば、頻度は高いが、「必ず」ではない。なので、that tableも名詞なので、who節の先行詞になれるんじゃないかという疑問も上がる。しかし、この問いは否定的である。理由は2つある。

 

上差しwhoの先行詞は「

 

tableは「物」なので、先行詞にはならない

 

チョキ意味が不自然

 

仮に、who以外の「物」を先行詞にできる単語ならどうなるか?

その場合that table was strapping, reckless and waywardとなり、なんだか変であるえー汗

実際の英文では、先行詞の候補が決まったら、上記のように、実際に文に当てはめて意味が通るかを確認してみたほうがよい。

 

はてなマーク 関係詞?

加えて、節(V動詞を含むかたまり)を付け足す場合、付け足した節は特殊な単語である接続詞または関係詞からスタートすることは上述した。もともと、この特殊な単語は総称して「接続詞」と呼ばれる。しかし、前の名詞を修飾する形容詞節である接続詞のことを、特別に「関係詞」と呼ぶ。「接続詞 ⊃ 関係詞」という含有関係があると言おうか。今回の「who節」は形容詞節なので、関係詞とも呼べる。

 

訳は、Voca boost例文ーMilk参照。

英文:

On the table was a glass of milk, the lovely beverage in the decent glass.

 

上差しまずは、動詞の確認:

 was  <be動詞> ×1個

 

✅<be動詞>の用法は以下の2つ。

   ➀ SV

   ② SVC 

 

チョキ次に、SOCMの確認:

 目線を文の初めから右へ移すと右矢印

Onは前置詞で、the tableは名詞なので、On the tableは「前置詞+名詞」の形となる。「前置詞+名詞」はMなので、以下のようになる。

 

On the table  was

  M     V

 

 wasから右へ目線を移すと右矢印、a があるので、名詞が来ると予想できる。となると、<be動詞>のSはa glass of milkだと分かる。Cではない理由は、英文のSっていつも存在するからだ。さらに、<be動詞>においては、SV(第一文型)の用法もとれるため、必ずしもCは必要ではないため。

 

On the table  was  a glass of milk,

  M    V    S

 

さらに、右へ目線を移すと、「, the lovely beverage in the decent glass.」が出てきた。

 

はてなマークさて、「, the lovely beverage in the decent glass.」はMなのだろうか?

 

よく見ると、the があるので、名詞がtheより右側にあることが予想できる。その名詞とは、beverageだ。これら2つの名詞の構造は、以下であることが分かる。

 

☞ 名詞X ,  名詞Y

 

最初に現れた名詞Xだけでは、読者に伝わりにくいことがある。英語は、左から右への流れ右矢印 がある。そこで、名詞Xの右横に「, 」を入れ、名詞Yで言い換えて、前の名詞Xを説明することで、意味を伝えやすくする流れを作ることがある。英文法では、こういう名詞と名詞の関係を「同格apposition」と呼ぶ。

 

すなわち:

ニヤリ同格の気持ち

「名詞Xって、具体的に言い換えると、名詞Yだよ」

 

今回は、

a glass of milk, the lovely beverage in the decent glass.

   名詞X          名詞Y

 

今回の英文では、一杯のミルクという淡々とした印象だが、実際は、愛らしくて品のよいグラスに入っていたとすることで、ミルクを生き生きと描き直してみた。

 

 

ちなみに、lovelyは形容詞でbeverageを前から修飾する一方、in the decent glassは「前置詞+名詞」で形容詞句 であり、後ろから修飾する。いわゆる、一つの名詞を前後から挟む修飾だと分かる。右矢印名詞タラー左矢印

 

ゆえに、

 

On the table  was   a glass of milk, the lovely beverage in the decent glass.

  M    V             S        

 

また、<be動詞>のSV(第一文型)の意味は、「存在」なので、「ミルクがある」となる。

全文訳例は、Voca boost例文ーMilk

 

はてなマークなぜMVSとしたか?

英語のSは、あまり長くなることが好まれない。そのような場合、文法的にいくつかの対処法がある。今回は、同格によって、でかくなったSを一番後ろに配置して、代わりにMを一番前にした結果、MVSとなった。今回のように、Sの語順が変化した結果、MVSのようになることを「倒置」と呼ぶ。