クラブユース選手権1日目 ヴィッセル神戸U-18×松本山雅FC U-18
2011/7/23 13:00KO
ヴィッセル神戸 18-0 松本山雅FC
【得点】
神戸 松村4、小林3、高見3、鶴崎3、宮村、内田、岩波、井上、長原
ヴィッセル神戸U-18
---------‐松村亮②‐---内田祐介②---------
------小林成豪③---------高見啓太③------
--------水野政哉②-----宮村哲朗②--------
--免田朋己③--佐古将太②---岩波拓也②-‐山田真己人③‐-
-------------杉本康輔③-------------
後半10分 内田祐介⇒17鶴崎光②
後半10分 免田朋己⇒2長原直紀②
後半18分 宮村哲朗⇒16井上哲大②
後半18分 松村亮⇒7堀江修平③
松本山雅FC U-18
---------細川大樹②---三澤一誠③---------
-----‐久保田晃平③‐--------‐松島嶺③‐------
-------‐齋藤福太郎③‐----高橋佑輔③--------
--内川優貴③--‐林祥平③‐---井口恒輝②--平川大智③--
-------------横山太紀③-------------
後半7分 内川優貴⇒22清水奎吾②
後半22分 久保田晃平⇒20丸山春樹②
後半35分 細川大樹⇒6大澤優介③
後半41分 平川大智⇒21清水智彬②
《試合感想》
松本山雅ユースが初の全国大会出場という事で前橋へ行ってきました。
昨年同じ地区のグランセナ新潟が大敗していた事もあって予め厳しい試合になるとは思っていたけど、実際に厳しい試合でしたね。
結果は到底サッカーとは思えない18-0と言うスコアでした。
よく差がつき過ぎると「スコアほどの差はなかった」と言ったりするけど、正直この試合に関しては「18-0の差」があったと思います。
いやむしろそれ以上の差だったかもしれないですね。
体格・スキル・フィジカル・走力・戦術etc
あらゆる面において神戸は山雅を凌駕していた様に感じました。
山雅の選手が寄せてもそれをプレッシャーとせず子供扱いするかの様に往なしていく様子には、「やっぱりプロを目指す選手はそこら辺の選手とはスキルが違うんだな」と痛感させられました。
そして確かなスキルでボールを動かしてフィニッシュの場面でフリーの選手を作ってゴールを陥れていく様は、力の差があったとは言え大いに唸らされるものでしたしね。
さすが関西No.1チームだったなと。
ただやられっぱなしだった山雅も良かった点がなかった訳ではありません。
前半から熱い中走らされて物凄い消耗しているにも関わらず、後半の厳しい時間帯にも時折強いプレスを仕掛けられていた点がそれです。
その一連のプレイにはいつ嫌になってもおかしくない展開の中、選手達はどうにかしたいと言う気持ちは伝わってはきましたね。
ただそういう熱いプレイが数分で終わって長い時間続かないという事が神戸に比べて日頃のトレーニングが足りずフィジカル的な部分で成熟していない部分なのかなとは感じました。
寄せるべきところでしっかりと寄せきれないばかりにボールを動かされ結果距離を走らされる。
一瞬の妥協がかえって消耗を大きくしてしまうシーンが多かった気がしたものです。
と、そんな感想。
まぁ山雅は今年リーグ戦に登録した若すぎるチームなので、関西首位の神戸が相手ならこの結果もある種妥当なんだと思います。
ただこの大敗をクラブとしてどう生かして行くかでしょうね。
「まだまだ力が足りないよね」で終わるんじゃなく、これをきっかけに同年代トップとの差が少しでも縮まるよう少しでもいい結果が出るように選手集めや練習環境等の整備をしていくのが大事だと感じました。
その為にはファンとしては少しでも興味を持つ事が大事なのかなと。
クラブに対して「ユースを気にしている」事を知ってもらうことで、クラブとしてユースへの動きが活発になっていくと思うのでね。
とにもかくにも山雅ユースの全国デビューは18-0でした。
正直最悪のデビューだと思います。
ただこのチームはこれからでしょう。
10年ほど経った時に「初全国で神戸に18点取られたところからここまで来たか」と感慨に浸っていたいものです。
と、その前にまずは今大会中に初ゴールを奪うことですね。
なんとか明日決まらないものでしょうか?
《気になった選手》
ヴィッセル神戸U-18
DF 岩波拓也
CBで出場。
圧倒的な高さと機を見た迫力ある攻め上がりが印象的でした。
この日は相手との力関係があったので、ノビノビとやれていた部分があると思うので、また力の拮抗した相手との試合でしっかりと見たいものです。
松本山雅FC U-18
MF 高橋佑輔
ボランチで出場。
激しい守備とボールを前に運ぶプレイが得意そうだったなと。
また後半のキツイ時間帯に見せた熱く激しいプレイには鳥肌が立ちましたね。
主将として残り2試合チームを鼓舞して頑張って欲しいものです。
FW 三澤一誠
シャドーストライカー的な位置で出場。
山雅で最もテクニックとアイディアを持った選手だったなと。
相手の逆を突く上手さは時に神戸の選手を手玉にとっていたし、プレイにセンスを感じましたね、
よりフィジカルが強くなり逆を取るプレイだけでなく手堅いプレイも出てくるようになったら、より活躍の機会が増えそうな気がしたものです。
とにもかくにも山雅の大会初ゴールは彼にかかってると思うので、なんとか力を出し切って欲しいですね。