TM 清水エスパルス×U-19日本代表
2010/4/21 11:00KO(30分×3本)
清水エスパルス 2-0 U-19日本代表
【得点】
1本目
清水 大前元紀(PK)
2本目
なし
3本目 岩下敬輔
《試合経過》
1本目
土曜日に行われたガンバ大阪戦のメンバーをベースに試合に挑んだ清水。
しかし最初にチャンスを得たのU-19日本代表だった。
FW原口選手のクロスが清水DFのハンドを誘いPKを獲得。
そのまま原口選手がPKを蹴ったが思い切り振りぬいたシュートはゴールバーのはるか上を通過し先制点のチャンスを逸した。
結局そのまま0-0で終了した。
2本目
両チームメンバーを入れ替えた2本目。
U-19DFのファウルで得たPKを大前選手が自ら決めて清水が先制点を奪った。
そのまま1-0清水リードで終了。
3本目
両チーム少しずつメンバーを入れ替えて3本目へ。
右からのCKをニアで鍋田選手が流しファーで待ち構えていた岩下選手が落ち着いて押し込んで清水が2点目をゲット。
そのまま3本目終了し合計2-0と清水勝利で試合は終了した。
《試合感想》
そんな訳で感想でも。
と言っても、基本的にU-19目線で見てたので清水側の感想はあまりありません。
それでは各試合に分けて感想でも。
1本目
GK
中村隼 (モンテディオ山形)
DF
田中優毅 (日本体育大学)
寺岡真弘 (関西大学)
内田達也 (ガンバ大阪)
阿部巧 (FC東京)
MF
茨田陽生 (柏レイソル)
六平光成 (中央大学)
古田寛幸 (コンサドーレ札幌)
高木俊幸 (東京ヴェルディ)
FW
重松健太郎 (FC東京)
原口元気 (浦和レッズ)
この試合では六平選手と原口選手を起点に前線の選手が入れ替わりDFラインの裏へ飛び出してチャンスを演出してたなぁと。
かなりメンバー揃えた清水に対して決して負けてなかったと思います。
全体的にサイズは小さいけど、それぞれにスキルは高い選手が揃ってるのを印象付けさせてくれましたね。
特に原口選手や古田選手などJリーグでも試合数をこなしてる選手はやっぱりいいなぁと思いました。
また不安視されてたDF面も寺岡選手は高さで負けてなかったし、内田選手は人への強さを見せてくれてそれなりにやれていたのではないでしょうか?
ただヨンセン選手にいい形でボールが入る場面が少なかったので高さが計算できたかは別の話かと思います。
2本目
GK
川浪吾郎 (柏レイソル)
DF
岡本拓也 (浦和レッズユース)
遠藤航 (湘南ベルマーレユース)
内田達也 (ガンバ大阪)
阿部巧 (FC東京)
MF
小島秀仁 (前橋育英高校)
六平光成 (中央大学)
⇒茨田陽生 (柏レイソル)
小林祐希 (東京ヴェルディユース)
宮市亮 (中京大中京高校)
⇒高木善朗 (東京ヴェルディユース)
FW
杉本健勇 (セレッソ大阪U-18)
原口元気 (浦和レッズ)
GKの川浪選手のコーチングが響き渡りDFが安定した印象。
残念ながらPKで失点したものの、全体を通してみればそこまでやられてはなかったかと。
攻撃面では小島選手が上手くボールをチラシ攻撃に幅を持たせていたなぁと。
また宮市選手と阿部選手で組む左サイドは非常にアグレッシブで、そこからチャンスを演出できていたと思います。
3本目
GK
櫛引政敏 (青森山田高校)
DF
田中優毅 (日本体育大学)
遠藤航 (湘南ベルマーレユース)
須藤貴郁 (平成国際大学)
岡本拓也 (浦和レッズユース)
⇒藤田息吹 (慶應義塾大学)
MF
柴崎岳 (青森山田高校)
山崎直之 (東京学芸大学)
高木善朗 (東京ヴェルディユース)
⇒小林祐希 (東京ヴェルディユース)
宮市亮 (中京大中京高校)
FW
重松健太郎 (FC東京)
⇒高木俊幸 (東京ヴェルディ)
杉本健勇 (セレッソ大阪U-18)
この試合も1失点したものの全体的に見ればゲームは支配できてた印象。
柴崎選手から繰り出されるパスを起点に攻めてたなぁと。
あと宮市選手の個の強さは面白いですね。
ただ全体的に打てる場面でパスするシーンが目立ち、あと一歩のところでゴールが遠かったと思いました。
遠慮してるのか分からないけどもっと打ってくべきなのかのぁと思ったしだいです。
《各選手の感想》
GK
川浪吾郎
とにかくコーチングが目立ったなぁと。
それが「いい声」なのかは分からないけど、他のGKよりは確実に出ていました。個人的にはそのコーチングから選手を判別するきっかけが出来たので非常にありがたかったですね。
中村隼
特に印象なし
櫛引政敏
特に印象なし
DF
藤田息吹
終盤の少ない時間の出場だった為特にプレイの感想はなし。
ただ後ろのおばちゃんが「あっ息吹くん出た。」と呟いたのに驚きました。
その時は「よく大学生の顔を覚えてきたなぁ」と思ったんですが、よくよく考えたら藤枝東出身なんですよね。
まぁそれにしても凄いとは思いますが。
田中優毅
日体大ながら早くからこの代表に選ばれてて気になってた選手です。
実際に見てみたらやっぱりいい選手でした。
フィジカルも強いし対人のDFも強いなぁと。
それでいてアグレッシブな攻め上がりも見せるしSBらしいSBと言う印象。
2本目ではキャプテンマークを巻く信頼の厚さもまぁ納得ですね。
阿部巧
絶えず上下動出来るタフな選手だなぁと。
攻めあがる時の思い切りの良さも良かったと思います。
寺岡真弘
179cmとCBとして決して大きい訳ではないけど、このチームでは高さが目立ってたなぁと。
また響き渡る関西弁のコーチングも印象的ですね。
須藤貴郁
3本目の1本のみの出場だったけど「強さ」は見せれたのかなぁと。
ポテンシャルは高い選手だと思います。
ただそれだけに埼玉県リーグの平成国際大にいていい選手なのか疑問。
内田達也
U-17で見たときは高さがなくて頼りない印象だったけど、生で見るとそんな事はないですね。
体もしっかりとしてるし少なくとも「弱い」印象はないなぁと。
危ない場面を止めてるシーンが目立ったので、読みと言うかカバーリングがいい選手なんでしょう。
この日の感想ではDFの軸になっていくべき選手な気がしました。
岡本拓也
特に印象はないんだけど、両SBで使われていると言う事はそういうポリバレントな部分も気に入られてるんでしょうね。
遠藤航
2~3本目でCBで出場。
人への強さは見られたのかなぁと言う感想。
MF
六平光成
1本目にキャプテンマークを巻いて出場。
ボランチの位置からしなやかな身のこなしで攻撃に絡むプレイは相手の脅威になっていたなぁと。
クサビの出しと受けが抜群にいいし、現時点でこのチーム屈指の好プレイヤーだと思います。
今後も大学生と言うレッテルをいい意味で剥がしていって欲しいですね。
山崎直之
テクニックの高さは感じられたものの、ところどころ球離れの悪さを感じました。
持ち味はそこまで発揮出来なかったのかなぁと思います。
古田寛幸
小柄ながらアグレッシブなドリブル突破とワンツーで中に入っていくプレイは見てて気持ちよかったです。
はじめてちゃんと見た選手ですが、やっぱりJで出てる選手だけありますね。
いい選手だと思いました。
茨田陽生
ボランチの位置で出場。
要所での効果的なボール奪取とそれをそのまま持ち上がるプレイは立派だったなぁと。
この日出たボランチでは最もボール奪取できる選手なのかな?
やっぱり出てる選手は違うなと思わせてくれた選手の一人ですね。
小林祐希
前に見たときはフィジカルで勝負できず足先だけのプレイな印象でしたが、この試合ではだいぶフィジカルで勝負できるようになったなぁと。
そうなると持ち前のエレガントのプレイも見られ始め、そのセンスの一端を感じられました。
よりスピードに乗ったプレイが出てくるとより怖い選手になると思うんですが、今後どうなっていくでしょうか?
柴崎岳
技術とセンスの塊みたいな選手だなぁと。
初の生柴崎でしたが見てて本当にワクワクさせてくれますね
タイプ的には今日の対戦相手の小野伸二選手みたいな感じだと思ってるんですがどうでしょう?
ただボランチながらガッツリとフィジカルで勝負していくシーンが少ないのが物足りないかなぁと。
攻撃面では言う事ないだけに、今後より走れるタフな選手になっていって欲しいなぁと思いました。
小島秀仁
ボールを失わない選手ですよね。
判断良くサイドに散らすプレイは良かったと思いますが、今日出たボランチの中ではそれだけではアピール不足なのかなぁと。
もっと武器を見せていって欲しいなぁと感じました。
高木善朗
主にSHでの出場でした。
彼が1年の時に見た印象だと「なんでも出来る選手だなぁと」と驚いたものでしたが、この日は残念ながら「何が出来る選手なんだろう?」と言う印象。
つまり「器用貧乏」ってやつだなぁと。
相手が相手って言うのもあるんだろうけど前ほどのインパクトはなくなってきてると思います。
能力は高いと思うので、今後より素晴らしい選手に成長して欲しいなぁと思いました。
宮市亮
主に左SHでの出場でした。
持ち前の突破からのシュートと多くのチャンスを演出してたなぁと。
ただそのシュートがPA外と遠めで力なくGKにキャッチされるシーンが目立ってたなぁと。
なんか打たされてるって感じなんですよね。
より怖い選手になっていくにはPAの中にまでもアグレッシブに仕掛けていくプレイを増やしていく事なのかなぁと思いました。
もしくはPA外でも怖いようなシュートを手にするかですね。
まだまだ飛躍の余地は溢れてる選手だと思うので、今後も注目していきたいと思います。
FW
重松健太郎
最近Jリーグでは活躍していますが、この日はその存在感はあまり感じませんでした。
また次の機会にちゃんと見てみたいですね。
原口元気
やっぱりJリーグで出てるだけあって存在感を見せてくれましたね。
やわらかいボールタッチとキレのあるドリブルはこの日も健在。
多分「慣れ」もあるんだろうけど、全体的に他の選手と比べてワンランク上のプレイを見せてくれたと思います。
高木俊幸
とにかく速い。
裏への抜け出しもいいし自ら突っ掛けてもいいし、そのスピードの生かし方も分かってるなと言う印象です。
ただそうやってDFを抜けた時のプレイの幅がまだまだ狭いなぁと。
シュートを打つでもなくシンプルに味方を使うでもなく迷ってチャンスをフイにするシーンが散見されました。
強烈な武器を持ってるだけに最後の場面の精度を上げて頑張って欲しいなぁと思いました。
宇佐美貴史
出場なし
杉本健勇
ボールもおさまるしテクニックも高く器用なFWだと言う印象。
ただ個人的にはもっとサイズを生かした強さを見せて欲しかったなぁと。
この世代では数少ない大型FWなので器用さより、サイズを全面に押し出した強さがもっと見られるとチームとして攻撃の幅が広がると思うんですよね。
またCBの可能性もあると思うんで、そういう面も含めて大事に育てて欲しいなぁと思いました。