アストルティア戦記〜魔導士ジャムの冒険〜 | ハローワークのブログ

ハローワークのブログ

ドラゴンクエスト10にてサーバー23で主に活動しています。

レンダーシア大陸東部に広がる広大な砂漠。

その中にそびえ立つ謎の建造物ピラミッド
だれが何の為に建てたのか。

各国の調査隊が派遣されたが、誰一人として帰ってこなかった。
カミハルムイ王国の貴族の娘
ヤヨイもその一人だった。

そう。。。。始まりは三日前

カミハルムイ酒場「BAR MOKKORI」
そこに一人の冒険者がいた。


黒い魔法装束に身を包み、大きな魔道帽子を深く冠っている。
腰にはドラゴンの装飾のある杖。
まるで隙がない。

そこに一人の男が近づいた。見たところ年は50前後って所だろう。
顔にツヤはなく、ひどく窶れている。どこかの貴族だろうか。
やせ細った腕には、ルビーのブレスレットが輝いている。

「あのぉ。。。。。もしや大魔導士のじゃむさんですか。。。。。」
親父は魔導士に声をかけた。

「爺さん俺はじゃむだが、大魔導士なんて大それたもんじゃねぇ。ただの一流だ人違いだから他をあたってくれ」
魔導士はドヤ顔で応えた。


「魔導士様失礼致しました。魔王ネルゲルを倒し、世界を救ったあなた様にお願いがあります。娘をどうか娘をぉぉぉ。。。」
親父は泣き崩れた。

「やめな。爺の泣き顔ほど醜いものはねぇ。聞いてやるから訳を話しな。」

「はい。私には一人娘がいます。名前はヤヨイ。考古学者をやっております。
本来はカミハルムイの遺跡を調査していたのですが、1年前にレンダーシア調査隊に任命され、レンダーシア大陸へ派遣されました。」

「なるほどな。で?」
魔導士は退屈そうに聞いている。

「調査の予定期間は3ヶ月でしたが、帰還予定日時になっても帰ってきません。
王国は調査隊の捜索の為に軍を派遣しましたが、調査隊を見つけることができずに帰ってきました。」

「ふむふむ。」

「王国は原因不明として、調査隊の操作を打ち切りました。
私は、諦めきれず、操作に派遣された兵士に話を聞いたのです。
すると兵士は震えながら一言ピラミッドと言ったのです。」

「ピラミッド?」

「なんでもレンダーシアで最も古い遺跡で、中には見たこともない黄金があるとか。
各国がこぞって調査隊を派遣しているのは、その黄金が目当てだということです。」

「なるほどね。それなら黄金みつけてウハウハしてんじゃねーの」

「それがピラミッドには、もう一つ。。。不死身の軍隊がいるそうなのです。」

「不死身の軍隊?」

「なんでも死を知らぬ軍隊が黄金を守っているのだとか。
きっと娘は、その軍隊に。。。。。。
お願いです。亡骸でもかまいません。娘を。ヤヨイを!」

「なるほどね。爺さんさっきから気になってたことが一つあるんだが、娘は美人かい?」

「はい。そりゃ第22回カミハ大のミスですから。」

「わかった。ヤらせてくれ」

「え」

「ヤらせてくれ。お願い」

「え」

「あ、つ、つまりその依頼をやらせてくれって言ってんだよ。
世界を救った勇者として、ほっとけないだろ」

じゃむ様!」

「報酬は前払いでその腕輪をもらうぜ。成功報酬は帰ってから選ぶ。それでどうだい?」

爺さんは泣きながら身につけていた腕輪を差し出した。

「さぁて、久々の冒険だ。おっと、まずはあいつらを集めないとな。忙しくなるぜぇ」

こうして魔導士じゃむの冒険は始まった。

次回「仲間を求めて~伝説の大芸人ちゃんハナ~」
















あまりにもネタがないので不定期連載を始めます。
不定期になるので次の更新はいつになるかわかりませんが、できれば週1でブログを更新していきたいと思っているので、楽しみにしていてください。


Fin