S県A市
私はここで生まれた。
海が見える高台の大きな家。
極々普通の家庭。
0歳の私に突然の不運が
父が言われたのは
「あなたを養子に出しました。そしてこの家も売りました。だから東京へ行きなさい。」と。
着の身着のまま追い出されてしまいました。
ですが、いくらお金持ちの家への養子でも
こっちには妻子がいるし迷惑がかかるだけだと、東京の方へは悪いが無かった事にしてくれとお断り。
その為、継母が生きてる限りは地元には帰れないだろうと、その後隣県で仕事を探し2Kの貧困生活を送る事になる。
○県N市
観光業の父は帰らないのが当たり前。
その頃の私は「この人誰?」状態だったようです。
でも、仕事の関係で沢山の観光名所に連れて行ってもらってたようです。(資料:沢山の写真から)
落語家のような父と天然の母と笑いあって小さな幸せがあったと思いたい!
不運ではあったけど、記憶に余りないけれど
幼少期では一番いい時なんだと
今後の生活でわかるようになる。
3歳になる直前。
父が「指が長い子だからピアノを習わせる」
と言い出し、小さな2Kの家にピアノが置かれた。
狭いのに。
今思えば、周り近所の女の子皆始めてたから、
きっと見栄もあったんじゃないかと推測。
やめときゃ良かったのに。
そうしたら私も傷を残さずに済んだのに…。
笑い話を一つ。
母が出かけるのに父に私の面倒を頼んだ。
休みだった父は一人で見れないと思い職場に連れて行ってくれた。
だが、父は会社の人と話に夢中で放置。
だから私は近所の公園に一人向かった。
そこは子供の足では行けないだろうと思われる距離。(毎回通る度に遊んでみたかったのだろう)
私が居ない事に気付いた父や会社の方は周りを捜したが見当たらず、警察!と思ってたところ
遠くの方から満面の笑みでスキップしてくる小さな女の子が見えたそう。紛れもなく私であって実に満足そうな顔をしてたよ。と父が笑いながら話してました。