heliotrope77のブログ

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ブログが再開されていた。良かった。やはり共感する所が多く、救われる気持ち。
悲しみの慰めになったのは宗教や哲学やグリーフケア、といった論や説明でなく、一人の人の生きた心や気持ちの移り変わりが解るものだった・・自分の心の中に「私もいつか」という気持ちがあるからかもしれない。
 一人の人の心の移り変わりとして、何冊かの本も。伊集院静氏のエッセーにも救われた(軽い流行作家の印象を持っていたが、違った)。身近な方々との死別。かなり苦しまれたであろう先の今、の心の持ち方が伝わってくる。「さよならの力」から始まり「それでも前へ進む」まで。同じ事でも本によって書き込みの深さが違うので何冊も読むこととなった。
 もう一人、城山三郎氏。氏の手帳に記されていた文を死後に出版したもの「どうせ、あちらへは手ぶらで行く」。だから、作家が読者に読ませるという計算が入っていない純粋なものゆえ深く心に響いた(弱さ、嘆きが沢山あり、ご本人は出版して欲しくなかったのでは、と思うのだが)。

城山氏は死別を乗り越えることなく亡くなったのでは?と感じる。でも、その方が真実味がある。生前の繋がりが強ければ強いほど、残された者の心の整理は複雑で難しい。