先週注文していた財木麗子さまの師にあたる中澤桂先生のアルバム「日本の名歌を歌う」が届いた。
麗子さまファンになっていなければ、このCDを買うことも中澤桂先生を知ることもなかった。(中澤桂先生のことは存じ上げなかったけれども、日本を代表するプリマドンナで音楽教育にも尽力された方だと知った)

 

奇しきいきさつで買ったCDだと思う。

 

結局このCDを買った理由は、
麗子さまが今まで臆して歌えなかったというほど素晴らしい「宵待草」とは一体どんなだろう?という興味、その一点に尽きた。

 

 

「宵待草」とか明治・大正の抒情歌、古き良き日本の歌ばかりを収めたアルバムがあってよかった。これがオペラの歌曲とか純クラシックなCDだったら買っていないと思う。

CDのケースを見た印象は…随分古いのが来たな…何年発売のものか書いてなかったけど…とケース裏の発売日を見れば<R・7・21>という表記。
昭和!昭和のCD!この80年代後半のCDによくある日付の表記の意味がよくわからなくて検索したら<R>は1988年を表しているらしい。
そしてレコーディングの日付はさらにさかのぼる1976年。もとはレコードで出たものをCD化されたものだと思う。

 

CDの状態確認のためにも、すぐ鑑賞した。
ピアノの伴奏が控えめな感じで、歌が凄く際立っていて胸に迫る。
麗子さまがYouTubeのコメントに<明るく輝く閃光のように>と書かれていたが、まったくそれが的確な表現だと思った。確かに高音が閃光のよう。

「宵待草」だけでなく、他の歌も聞いたことのある歌ばかりだけど、何か清新な印象に思える。
「からたちの花」や「初恋」もよかったな…好きだな…。「赤とんぼ」にも、わたしは弱い…。
美しい世界に浸れた。
このCDに巡り合えてよかった。
(このCDは多分、長らく誰にも聞かれず、店の棚に仕舞い込まれていたんだろうな…と思った)

 

素晴らしい声楽家を知ることが出来てよかったと素直に思うけれど、わたしが惹きつけられるのは、やっぱり麗子さまの歌。
麗子さまが素晴らしいといった「宵待草」はどんなものか?興味があったのも確かだけど、麗子さまが聞いたのと同じ歌を聞いてみたかった。