最近、フォレスタのDVDを見ていて、特にお気に入りなのが中島みゆきさんの「誕生」「麦の唄」「糸」。
なぜだろう?急に、明治・大正の歌が好きといいつつ…良いものは良い…というか、中島みゆきさんの歌はご本人が歌われるのが一番良いと思っていたのに。

「麦の唄」のアカペラは圧巻で感動的だし、「誕生」の歌詞は改めて良いと思う。
他にも、みゆきさんの歌を歌ってほしいな✨と思うこの頃(^^♪

 

 

 

 

 

 

うまくまとまらなかったけど、最近こんなことを思っていた。
フォレスタは芸能の芸術の間に位置するのだろうかと…そんなことは今更いうまでもないのかもしれない。
最近読んだ本の影響で、そんなことを思った。

芸能と芸術の境界線というのは曖昧で、定義もいろいろある。

芸能は広く世の中に行き渡らせようとするもの、
広く浅く世間の大多数の人々に…セールスなどのお金の面も絡んでくる、

芸術は深く人の心に伝え(訴え?)ようとするもの、
極端な話、受け取り手が一人でもいい、万人に理解されなくてもいい、

<広く>と<深く>が芸能と芸術の違いだと思っている。

フォレスタの場合、芸術の側に属する人々だと思う、

本来は芸術の側に属する人々が、すでに世に広まり、そして廃れたといっていい歌を
歌っている、いや、よみがえらせているというべきか。

父母や祖父母の時代から歌い継がれる歌…日本人の情緒、DNDレベルの記憶に訴えかけるような、魂の歌…いや、歌自身の魂を甦らせている…といおうか。

本当にまとまらなかったが笑、フォレスタは芸能と芸術の間…と思ったこの頃。

大阪も今日で梅雨明け…天気予報の太陽マーク🌞がいつものオレンジ色から真っ赤…いや、真っ赤っ赤🔴に変わりゆくこの頃…🥵
7月に入ってから、二度もかき氷🍧を求めて出かけたのでありました。

まずはコメダ。
ミニサイズでも大きいと評判のかき氷。宇治金時。ソフトクリームとあんこは追加のトッピング。ソフトクリームだけでも充分だった…。

 

 

行ってみたかった堺市のつぼ市茶寮へ。
町家をリノベーションした素敵なお店。

 

 

古代、中世、近世と歴史が息づく堺は大好きな街なので、少し語らせて頂きましょう。
堺といえば、千利休、利休といえばお茶…このつぼ市は1853年に創業したお茶の問屋。戦災でお店は焼失したけれど、看板は焼け残ったというお話が印象的。

かき氷は年中提供されているけれど、夏は特に混むという人気店。

 

この一帯は旧市街であり、近くには江戸時代初期(大坂夏の陣の直後に建てられたという…!)の頃の貴重な町家、山口家住宅が公開されていたり、刃物や注染(手拭いがとても素敵✨)などの堺の名産品のショップやミュージアムがある堺伝匠館というところもあります。

で、堺の刃物職人の刃で削られているという、つぼ市のかき氷は無重力かき氷といわれ、ふんわりしていて、抹茶蜜も濃厚だった。セットで頼んだ熱い玄米茶が美味しかった。

今まで食べた中でも、かなりのボリューム…💦

 

 

こんな色の電車が走ってきたので、思わず撮影📷

阪堺電車はカラフルで楽しい♪

 

 

明日は、再びの和麗花in歌声喫茶…関西でも和麗花のコンサートを望むあまりに、そんなに規模が大きくないホールなら、あんなとこやこんなとこもあるではないか…と思っていたこの頃。

前回放送の「歌謡史~明治・大正」を見て、改めて心惹かれた歌が「埴生の宿」。
繰り返し録画を見ています。
ただ純粋に綺麗だし、とても心に染み入る…。
DVDに収録されているトークで、麗子さまが思い出深い歌だと語っておられたのも
印象深い。
この回放送の曲目の中でも最も古い、明治22年の歌。

 


埴生の宿も わが宿
玉のよそおい うらやまじ 
のどかなりや 春の空
花はあるじ 鳥は友
おおわがやどよ
たのしとも たのもしや

文読む窓も わが窓
瑠璃の床も うらやまじ
きよらなりや 秋の夜半
月はあるじ むしは友
おおわが窓よ
たのしとも たのもしや

 

 

古いイギリスの歌ということしか知らなかったので、少し調べてみました。
原題は「ホームスイートホーム」で、1823年に上演されたオペラの中の歌だという。
(オペラの歌とは意外だった…)
そして訳詞者の里見義とは?
音楽取調掛(東京藝大の前身)で唱歌の作詞に携わっていて、が明治22年の「中等唱歌集」に「埴生の宿」が掲載された。

埴生の宿とは辞書で引けば、<土で塗った、みすぼらしい家>という意味だけど、改めて、当時の、西洋…欧米列強に追いつこうとしていた時代背景を思わずにいられない。
 

麗子さまが和麗花のコンサートでソロで歌われるという「サルビア」という歌…まったく知らなかったけれど、その歌詞に、曲にとっても衝撃を受けた。

とにかく情念溢れる歌詞が凄いと思った…血の色…嫉妬する熱風…!
身も心も灼けつくような熱さ…朱夏というイメージ…。
これを麗子さまが歌われるのか…和麗花のコンサートは行けないけれど😭とにかく想像を掻き立てられる😍
歌の動画も見たけれど、自由律な詞だから少し早口な歌い方。
日本歌曲って、こんな歌もあるのか…奥が深いんだな…と改めて思った。

 

サルビアは赤い花だわ

その花は血の色だわ
わたしはその花をみつめていたとき
急に愛の言葉を口にしたのね
 
夏の風はあったかいわ
嫉妬する熱風だわ
かん高い感情の中でとどまった
ふたりの顔に吹きつけていたのよ

サルビアのはなびらを
いっぱいふりかけてちょうだい
まっ赤な色にふちどられて叫んだ
あのときをもいちど想い出したいの

 

来週のこころの歌は「歌謡史~明治・大正~」♪

 


何度か見ている回だけど、私はこの回が大好き💕
雄々しい明治と、可憐で淋しげな大正の歌を求めて…
 

「旅愁」や「野ばら」や「ローレライ」といった外国の歌も大好きだし、初めて聞いた「鎌倉」もとてもよかったけれど、特に印象に残ったのは「十五夜お月さん」。

「十五夜お月さん」は改めて、じっくり聞いて深い感銘を受けた。
 

十五夜お月さん
ご機嫌さん
婆やは
お暇とりました


十五夜お月さん
妹は 田舎へ
貰られて
ゆきました


十五夜お月さん 母さんに
も一度 わたしは 逢いたいな

 

短いのに、深い、奥行きのある物語を感じさせる歌詞に衝撃を受けたといっていい。
<婆やはお暇とりました>ですべてを物語っている気もするが、多くは語らず、余白の多い世界観…けれど容易にその余白をイメージで補完することができる。(余白…それは現代人が失ったものの一つだと思う…)

 

野口雨情…北原白秋、西條八十と共に大正の三大詩人…かなしい童謡といえば雨情というイメージ…「しゃぼん玉」「赤い靴」「青い目の人形」などなど…かなしいを超えて、どこか不気味で少し怖い…それもまた大正の陰の部分といおうか、そんな野口雨情の独特の世界観が好きだった。

 

番組の公式動画もあるし、麗子さまの1分ソングでも歌われていた♪

 

 

 

 

良い…胸に迫るものがある…麗子さまの歌でフルで聞くと、より心の琴線をかき鳴らされる。

何かと乾いた現代において、明治・大正の抒情歌を聞くと、心洗われ、穢れを払い、心潤う心地✨

 

「しゃぼん玉」「赤い靴」も。