我が子の教育で迷った時、よく思い出す知人の話があります。
その方は幼少期からバレエを習っていて、中学卒業後に海外へバレエ留学に旅立ちました。
その後ロシアなどヨーロッパ数カ国でプロとして活動され、現地で知り合った日本人と結婚。
私が知り合った時にはすでに引退され、アメリカで2児の母をされていました。
今は帰国して、バレエ教室を開いていらっしゃいます。
つまり、この知人のご両親は、子どもの夢を理解し、中学卒業後からのバレエ留学を応援されたわけですよね。
立派だと思います。おそらく多額の費用もかかったでしょうし。
そう思ったので、知人にそのように伝えました。
そうしたところ、
「うーん、でも、親には普通の進学とか生き方とか、もっとちゃんと教えてもらいたかったなぁって思うんだよねぇ。」
と返ってきました。
その知人は「中学卒業して留学しない方がよかったな」と思っているようです。
えーーーー!
そんなこと言われても〜!じゃないですか?
親御さんの立場からしてみたら。
バレエで超一流ソリストになれていたらそう思わなかったのでしょうか。
仮に留学していなかったら、「あの時留学していれば花開いていたかも」って後悔したかもしれない。
この話を聞いてから、私は「子どものその時の意思をどれだけ尊重するかについては慎重になるべき」という教訓を得ました。
教育って難しい。